消化器内科|阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック|麻酔を使った胃カメラ・大腸カメラ

兵庫県尼崎市塚口町1丁目3-30-1 ISHIDAIビル3F
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消化器内科

消化器内科|阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック|麻酔を使った胃カメラ・大腸カメラ

消化器内科について

消化器内科について

消化器内科は、「おなかの病気」を診療する科です。尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックでは、消化器病専門医による専門的で丁寧な診療をご提供します。
おなかの中には、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸といった消化管や、肝臓・胆のう・膵臓などの臓器があり、それぞれに多種多様な病気が存在します。一時的なストレスや食べ過ぎ・飲み過ぎが原因で症状が出ることもありますが、なかには、食道がん、胃がん、大腸がん、膵臓がんなど、命に関わる重大な病気が隠れていることもあります。
当院では、麻酔を使った苦痛の少ない内視鏡検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査)はもちろん、CTや腹部エコー(腹部超音波検査)も実施しており、幅広い病気に対応可能です。また、尼崎市内だけでなく、市外の病院とも連携を重視しています。手術や抗がん剤治療、放射線治療といった高度な治療が必要な場合には、速やかに専門施設をご紹介します。
消化器の病気は早期発見が非常に重要です。少しでも気になる症状がある場合は、おひとりで悩まずにお気軽にご相談ください。

消化器の症状と疾患

当院では、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆のう、膵臓といった消化器全般の疾患に対し、専門的な診療を行っています。次のような症状がある方は、お早めにご相談ください。

  • 腹痛・胃もたれ・おなかの不快感
  • 胸やけ・げっぷが出やすい
  • 悪心(吐き気)・嘔吐・えずき
  • 口の中が苦い(酸っぱい)・口臭・口内の不快感
  • のどのつかえや痛み(ひりひりする感じ)
  • 便秘・下痢・軟便・消化不良
  • 血便・黒い便(下血)・便が細い
  • 残便感・排便困難
  • 腹部膨満感(お腹の張り)・便やおならの臭いが気になる
  • みぞおち・背中の痛み
  • 黄疸(皮膚や目が黄色くなった)・白い便
  • 全身倦怠感・疲れやすい・立ちくらみ
  • 食欲不振・体重減少
  • 健診・がん検診異常(便潜血反応陽性、バリウム異常所見、ピロリ菌陽性、肝機能異常、貧血、腫瘍マーカー上昇など)

消化器の症状と疾患

消化器の症状は、多くの方が日常的に感じるもので、決して珍しいものではありません。そのため、「そのうち治るだろう」と病院受診を後回しにしてしまいがちです。しかし、軽い症状と思っていたものが、詳細な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることも少なくありません。
おなかの不調や気になることがございましたら、どんなささいなことでも構いませんので、どうぞお気軽にご相談ください。早期発見と適切な治療で、健康な毎日をサポートいたします。

消化器の主な病気

消化器の主な病気

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃酸が逆流し、食道の粘膜に炎症を引き起こす病気です。胃酸の過剰な分泌や、逆流を防ぐ仕組みが正常に働かなくなることで発症します。喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣に加え、加齢、肥満・やせ、前かがみの姿勢、食道裂孔ヘルニア、食道知覚過敏などが発症のリスク因子と言われています。
主な症状には、胸やけ、口の中に苦味や酸味を感じる不快感などがあります。胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査/胃内視鏡検査)によって食道の状態を調べることで、適切な治療方針を立てることが可能です。治療では、症状の程度に応じて胃薬を内服したり、食事や運動などの生活習慣の改善を行います。

ヘリコバクター・ピロリ感染症

ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)は、免疫力が未熟な乳幼児期に口にした水や食べ物などから、胃の粘膜に感染すると考えられています。この菌は、萎縮性胃炎(慢性胃炎)を発症させる原因となることが知られています。さらに、胃がんをはじめ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、機能性ディスペプシア、胃過形成性ポリープなどとも関連があるとされています。
ピロリ菌は内服による除菌が可能です。除菌により、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防だけでなく、将来的な胃がん発症リスクの軽減が期待されます。早めに除菌を行うことで、胃粘膜の損傷を最小限に抑え、長期的な健康維持につながります。ただし、ピロリ菌除菌だけでは胃がん発症のリスクはゼロにはならないため、除菌後も定期的な胃カメラ検査の継続が重要です。

萎縮性胃炎

萎縮性胃炎は、胃の粘膜が薄くなり、胃の防御機能が低下する状態を指します。主な原因として、ピロリ菌感染や過度の飲酒、喫煙、加齢などが挙げられます。特にピロリ菌感染は重要で、慢性的な炎症を引き起こし、長期にわたって粘膜を傷つけることで萎縮が進行します。萎縮範囲が広がると、胃がんの発症リスクが高まることが知られています。胃カメラ検査によって、萎縮部位や範囲を詳しく確認することができます。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、胃酸や消化酵素によって胃や十二指腸の壁が傷つく病気です。ピロリ菌感染や鎮痛薬(NSAIDs)の副作用、ストレス、飲酒・喫煙などが原因となります。40代以降に多いですが、ピロリ菌に感染している場合、若年層でも発症することがあります。
主な症状は、みぞおちや背中の痛み、お腹の張り、吐き気、胸やけなどです。進行すると吐血や黒い便(下血)、腹膜炎を伴う穿孔(胃や十二指腸に穴があく)を引き起こす可能性もあります。
診断には胃カメラ検査が有用で、潰瘍の有無を確認します。治療は胃薬を使用し、ピロリ菌が原因の場合は除菌治療を行い再発を防ぎます。

機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアは、胃や十二指腸に異常が見られないにもかかわらず、慢性的な胃の不快感や痛みが続く病気です。ストレスや食生活の乱れ、胃の動きの低下などが原因と考えられています。食後の胃もたれ、早期満腹感、みぞおちの痛みや灼熱感などが症状として挙げられ、日常生活に影響を及ぼすことがあります。
胃カメラ検査にて、腫瘍やがんなどの器質的な異常がないことを確認した上で診断します。治療は、胃の動きを改善する薬や胃酸を抑える薬、ストレスを軽減する方法を組み合わせて行います。ピロリ菌が関与することもあり、その場合は除菌を行います。

急性胃炎

急性胃炎は、胃の粘膜に急激な炎症が起こる病気です。原因としては、過度の飲酒や刺激の強い食べ物、ストレス、ピロリ菌感染、アレルギー、鎮痛薬やステロイド、抗菌薬などの薬剤が挙げられます。
激しい腹痛や胃の不快感、吐き気などの症状を生じ、重症の場合は吐血や血便がみられることもあります。
胃カメラ検査によって粘膜の炎症状態を詳しく観察し、適切な治療を行います。治療では、胃酸を抑える薬や、原因となる要因(飲酒や薬剤)の除去が重要です。

便秘症

便秘症は、多くの方が日常的に経験する症状で、特に日本人に多いとされています。腸の動きが低下している場合や、腫瘍などで便の通過が物理的に妨げられる場合に起こります。原因はさまざまで、生活習慣やストレス、食事内容が影響することもあれば、腸の病気が関与しているケースもあります。近年では新しい薬が続々と登場しており、患者様一人ひとりの症状や原因に応じた適切な治療法をご提案することが可能です。
また、便秘をきっかけに大腸がんなどの命に関わる病気が発見されるケースもあります。特に、突然便秘が始まった場合や、強い腹痛、吐き気、発熱、血便を伴う場合は、お早めにご相談ください。

感染性腸炎

感染性腸炎は、食べ物や空気中に存在するウイルスや細菌が腸管に感染することで発症し、腹痛、発熱、下痢、嘔吐といった症状を引き起こします。原因となる病原体は季節によって異なる傾向があり、夏場にはサルモネラや腸炎ビブリオ、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌(O-157)などの細菌性腸炎が多く見られます。一方、冬場にはノロウイルス、ロタウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルスなど、ウイルス性腸炎の発生が増加します。
軽症の場合は整腸剤や制吐剤による対症療法、水分補給、休養によって改善することがほとんどです。しかし、症状が中等症以上の場合には、抗生物質の使用や点滴治療が必要になることがあります。特に、脱水症状がみられる場合には迅速な対応が求められます。

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群は、腸に腫瘍や炎症といった明らかな病気が見つからないのに、おなかの痛みや下痢、便秘などの症状が数ヶ月以上続く状態を指します。腸の動きや消化吸収といった機能の異常が関与しているとされ、日本では約13%の人が悩んでいると言われています。特に女性に多く、男性の約1.5倍の割合で発症しています。
この病気の特徴は、大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査/大腸内視鏡検査)やCTを行っても異常が見つからないことです。原因ははっきりしないものの、ストレスや心理的な要因が関係していると考えられています。たとえば、電車に乗る前や試験、プレゼンテーションの前など、ストレスを感じるタイミングで症状が現れることがよくあります。
治療には、腸の動きや便の性状を調整する内服薬を使用します。また、ストレスが大きな影響を与えるため、不安や気分の落ち込みへの対応を含む多角的な治療が重要です。生活習慣の改善やストレスケアも治療の一環として行われることもあります。
一般的に、過敏性腸症候群は年齢とともに発症率が低下します。50歳以上で初めて症状が出た場合や、急激な体重減少、血便、大腸がんの家族歴がある場合は、大腸がんの可能性を除外するために、大腸カメラ検査などを受けることが大切です。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が生じる病気で、下痢や血便、持続的な腹痛などが主な症状です。重症化すると、発熱や体重減少、貧血など全身に影響を及ぼす場合もあります。この病気の原因は完全には解明されていませんが、遺伝や腸内細菌、生活習慣が関係していると考えられています。男性は20代前半、女性は20代後半に発症しやすい傾向がありますが、ご年配の方の発症例も増えています。
診断には大腸カメラ検査が有用で、粘膜の炎症や潰瘍を確認し、必要に応じて組織検査を行います。治療は、免疫反応を抑える薬剤を使用し、症状を改善(寛解)させ再発(再燃)を防ぎます。
この病気は難病に指定されていますが、近年の研究で新たな発見が相次いでいます。2021年には京都大学消化器内科の研究グループが、潰瘍性大腸炎患者の約90%で特定の自己抗体(インテグリンαVβ6に対する抗体)が認められることを報告しました。この成果は、病気のメカニズム解明や新しい治療法の開発につながると期待されています。

クローン病

クローン病は、小腸や大腸などの消化管に慢性的な炎症が起こる病気で、潰瘍や狭窄、瘻孔(ろうこう)が特徴の炎症性腸疾患です。発症には生活習慣や食生活が関係し、特に動物性脂肪やタンパク質の多い食事、喫煙がリスクを高めるとされています。日本では約5万人が罹患しており、男性に多く、発症年齢は男性が20代前半、女性が10代後半に多い傾向があります。
この病気では、口から肛門までのあらゆる消化管に炎症が発生します。主な症状には腹痛、下痢、発熱、栄養障害、血便、肛門病変(痔ろうなど)があり、消化管以外でも貧血や関節炎、眼や皮膚の炎症といった合併症がみられることがあります。診断には大腸カメラ検査や小腸カメラ検査などの内視鏡検査やCT、血液検査が用いられます。

虚血性腸炎

虚血性腸炎は、大腸の血流が一時的に低下することで発生する病気で、主に突然の腹痛、下痢、血便といった症状が現れます。特に50歳以上の方に多いですが、最近では若年層でも発症するケースが増えています。この病気は、動脈硬化や血栓などの血管側の要因や、便秘や下剤の使用など腸管側の要因が関与すると考えられています。
診断には大腸カメラ検査、CT、腹部エコー検査が用いられ、大腸壁の炎症や血流障害の有無をを確認します。軽症の場合は、安静や点滴などの保存的治療で数日から1週間ほどで改善しますが、重症化すると緊急手術が必要となることがあり、慎重な経過観察が求められます。

憩室症(憩室出血、憩室炎)

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急性虫垂炎

急性虫垂炎は、大腸の一部である虫垂に炎症が起こる状態です。主な症状は、右下腹部の痛みや発熱、吐き気、食欲がなくなるなどです。最初はお腹全体がなんとなく痛む程度ですが、時間がたつにつれて右下腹部の痛みが強くなるのが特徴です。虫垂が便や異物で詰まり、細菌感染が起こることが原因と考えられています。
診断には、血液検査やCT、超音波検査が行われます。軽症の場合は抗生物質で治療することもありますが、多くの場合は手術で炎症を起こした虫垂を取り除く必要があります。手術はお腹に小さな穴を開けて行う腹腔鏡手術が一般的で、体への負担が少なく、回復も早いのが特徴です。
放置すると炎症が広がり、虫垂が破れて腹膜炎という重い病気になることがあります。右下腹部に急な痛みや違和感がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

肝機能障害

肝機能障害は、肝臓の細胞(肝細胞)に炎症が起こり、壊れてしまう状態を指します。肝細胞が傷つくと、ALTやAST、γGTPといった酵素が血液中に漏れ出し、血液検査で異常値として検出されます。これらの数値は健康診断で指摘されても、症状がないからと放置されがちです。しかし、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、異常があっても自覚症状が出にくい臓器です。放置したままダメージが進行すると、肝硬変や肝臓がんなどの深刻な疾患につながる可能性があります。健診で異常を指摘された場合は、症状がなくても早めに医療機関での検査をおすすめします。
肝機能障害の原因には、ウイルス性肝炎(B型肝炎、C型肝炎など)、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、薬の副作用、自己免疫性肝炎(AIH)、胆管の病気(原発性胆汁性胆管炎や硬化性胆管炎)など、多岐にわたります。
原因を特定するためには、血液検査や腹部エコー検査(腹部超音波検査)、腹部CT検査などが行われます。原因が分かれば、その病気に応じた治療を開始します。

非アルコール性脂肪性肝疾患(脂肪肝)

非アルコール性脂肪性肝疾患(脂肪肝)は、肝臓に脂肪が過剰に蓄積する病気で、アルコールやウイルスが原因ではないのが特徴です。脂肪が肝臓全体の5%以上を占める状態を指し、炎症や脂質代謝の異常、酸化ストレスなどが関与すると考えられています。この病気は、主にメタボリックシンドローム(肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症など)と関係しており、現代の生活習慣病の1つです。
脂肪肝の中でも、炎症を伴い進行性のものは非アルコール性脂肪肝炎(NASH)と呼ばれ、肝硬変や肝細胞がんに進行するリスクがあります。また、NASHは心血管疾患や他の悪性腫瘍との関連も指摘されています。
治療は基礎疾患に応じて行われます。肥満がある場合には食事制限と適度な運動が効果的で、糖尿病や脂質異常、高血圧などの基礎疾患がある場合は、それぞれに応じた薬を使用します。基礎疾患がない場合でも、ビタミンEが症状改善に役立つとされています。

胆石症(胆のう結石症)、総胆管結石

胆石症(胆のう結石症)は、胆のうにできた結石が原因で、みぞおちから右側の肋骨の下にかけての激しい痛みを引き起こす病気です。この痛みは右肩や背中に広がることもあり、特に脂っこい食事をした後に発症しやすいのが特徴です。
胆石は健康診断で偶然見つかることも多く、無症状の場合は経過観察となることが一般的です。しかし、胆石が細菌感染を引き起こすと胆のう炎となり、抗生剤の点滴や手術などの入院治療が必要になる場合があります。また、胆石が総胆管に移動すると胆汁の流れが妨げられ、「総胆管結石症」となり、黄疸や感染症を伴うことがあります。この状態を放置すると敗血症など命に関わる重篤な状態に進展する可能性があるため、早急な治療が必要です。
診断には、腹部エコー(超音波検査)やCT、血液検査が用いられ、肝酵素の異常値(ALT、AST、γGTPなど)も確認されます。

急性膵炎

膵液に含まれる消化酵素により、自らの膵臓を消化してしまう病態が急性膵炎です。原因として多いのは過度なアルコール摂取と胆石です。胆石が膵管の出口を塞ぐことにより、膵臓に炎症が起こります。上腹部や背中の激しい痛みや嘔吐がみられ、黄疸や発熱を伴うこともあります。炎症が他臓器に広がりやすく、早期に入院治療が必要です。

食道がん

食道がんは飲酒や喫煙が主な危険因子と考えられています。早期では無症状ですが、進行すると食べ物を飲み込むときに胸がしみる感じ、つかえる感じ、胸痛が生じます。早期に発見できれば内視鏡治療を含む低侵襲な治療が選択可能となります。飲酒や喫煙をされる方やバレット食道を指摘された方は、定期的に胃カメラ検査を受けることをお勧めします。

胃がん

欧米と比較し日本で多い傾向にあります。一般的な胃がんは胃炎や萎縮を起こしている胃の粘膜から発生すると考えられています。原因はピロリ菌感染が多くを占めますが、喫煙や塩分の過剰摂取、栄養バランスの偏った食事なども要因と考えられています。
早期の胃がんや特殊なタイプの胃がんを発見するためには、内視鏡により、丁寧に観察する必要があります。現代は内視鏡診断・治療の技術が進歩しており、がんの早期発見と治療が可能になっていますので、定期的に内視鏡検査を行うことが大切です。

大腸がん

平均寿命の高齢化に加え、食生活の欧米化など様々な要因もあり、大腸がんによる死亡者数は増加傾向にあります。大腸がんは症状を自覚することが難しく、気付かないうちに進行します。症状が出てから診断に至った場合には、内視鏡治療などの低侵襲な治療が選択できないことがあります。大腸ポリープ切除術を行うことで、大腸がんによる死亡を予防できることも報告されています。下痢や便秘などの排便異常、血便がみられる方や便潜血反応陽性の際は、定期的な大腸内視鏡検査をお勧めします。

膵臓がん

膵臓がんは特徴的な症状がなく、早期発見が難しいがんの一つです。初発症状は腹部違和感や食欲不振、体重減少といった他の疾患でも起こるような症状が多いといえます。病気が進むと、胃部不快感、腹痛、腰背部痛、黄疸などがみられます。現在、膵臓がんの原因ははっきりしていませんが、喫煙・膵嚢胞・糖尿病・慢性膵炎・膵臓がんの家族歴などが危険因子とされています。このような因子を持っている方は早期発見のため、積極的に血液検査や腹部超音波検査などを受けられることをお勧めします。