便潜血検査は、便に微量に混じった血液を検出する検査で、大腸がん検診の一次スクリーニングとして全国的に行われています。

毎年の健診で受ける方も多いこの検査は、40歳以上の方に特に推奨されており、病気の早期発見に大きく貢献しています。

しかし、陽性反応が出たにもかかわらず精密検査を受けずに放置してしまう方も少なくありません。早期がんやポリープは症状が出にくいため、症状がなくても必ず大腸カメラを受けることが重要です。

便潜血陽性の背景には、次のような病気が隠れていることがあります：

• ■大腸がん（約3〜5％）
• ■大腸ポリープ（約20〜30％）
• ■潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患
• ■憩室出血や虚血性腸炎
• ■痔核（いぼ痔）

このうち、大腸ポリープの多くは腺腫性ポリープと呼ばれ、放置するとがん化するリスクがあるため、内視鏡での早期発見と切除が極めて重要です。

便潜血陽性は、大腸内に異常がある可能性を知らせる重要なサインです。症状がなくても、大腸がんやポリープが進行していることもあり得ます。
当院では、丁寧なカウンセリングと苦痛の少ない内視鏡検査を心がけ、皆さまが安心して検査を受けられる環境を整えています。
便潜血陽性を指摘された方は、ぜひ一度ご相談ください。