
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックでは、内視鏡検査の豊富な経験をもとに、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の診断・治療を行っています。
これらの疾患は、放置すると出血や穿孔(穴が空くこと)など重篤な合併症を引き起こす可能性もあるため、早期の発見と適切な治療が重要です。
当院では、胃カメラ検査による正確な診断と、最新の知見に基づく薬物療法・生活指導を通じて、潰瘍の治癒と再発予防に努めています。
胃の不調や腹痛、黒色便などが気になる方は、お早めにご相談ください。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜が胃酸や消化酵素によって深く傷つくことで、潰瘍(ただれ)ができる病気です。
主な原因としては、ヘリコバクター・ピロリ菌感染やNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)の服用、ストレスや不規則な生活などが挙げられます。
胃潰瘍は中高年に多く、十二指腸潰瘍は比較的若い年代にもみられます。
一方、近年ではH2受容体拮抗薬やプロトンポンプ阻害薬、カリウムイオン競合型アシッドブロッカーといった胃酸抑制薬の登場によって治癒率が飛躍的に向上しています。適切な治療により改善が期待できますので、早期診断が大切です。
潰瘍ができる部位や程度により、症状の現れ方には個人差があります。以下のような症状がある場合は、潰瘍の可能性があります。
一般的に、胃潰瘍は食後、十二指腸潰瘍は空腹時に症状が起こりやすいとされています。
潰瘍の重篤な合併症としては、出血、穿孔(穴が空くこと)、狭窄(消化管の通り道が狭くなること)が挙げられます。また、症状が軽い場合でも、内視鏡検査で潰瘍が見つかることがあります。気になる症状があれば、早めの受診をおすすめします。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の最も確実な診断法は上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査/胃内視鏡検査)です。
胃カメラにより潰瘍の有無・深さ・出血の有無などを直接確認できるほか、胃がんなど他の疾患の除外も同時に行うことができます。
また、ピロリ菌感染が原因と考えられる場合は、迅速ウレアーゼ試験やピロリ抗体検査、便中ピロリ抗原検査なども行い、ピロリ菌除菌治療の必要性を判断します。
※当院の胃カメラ検査について、詳しくは「上部消化管内視鏡検査(胃カメラ/胃内視鏡検査)」をご覧ください。
当院では、胃潰瘍・十二指腸潰瘍に対して、以下のような多面的かつ再発予防を見据えた治療を行っています。
胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬やカリウムイオン競合型アシッドブロッカーなど)の処方により、潰瘍の治癒を促進し、再発や合併症のリスクを軽減します。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因菌であるヘリコバクター・ピロリが陽性の場合は、除菌治療を行うことで、潰瘍の再発リスクを大幅に下げることができます。ピロリ菌除菌治療は、2種類の抗生物質と胃酸分泌抑制薬を7日間内服していただきます。
NSAIDs(鎮痛薬)やストレスや喫煙などの生活習慣が原因の場合は、服薬の見直しや、ストレス・喫煙・食生活などの生活因子へのアプローチも重要です。
治癒の確認や再発の早期発見のため、症状がなくても定期的な胃カメラ検査による経過観察を行います。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、出血や穿孔(胃や腸に穴が開く状態)といった命に関わる合併症を引き起こすことがあります。
タール便(黒色便)や吐血として現れ、重度の場合は貧血やショックに至ることもあります。早急な内視鏡処置や輸血が必要になる場合があります。
激しい腹痛、腹膜炎症状(板状硬直など)を伴い、緊急手術が必要となるケースです。
これらの症状が疑われる場合、または重篤化が懸念される場合には、速やかに提携の総合病院へご紹介し、適切な入院加療や外科的対応につなげます。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍は「治ったと思っても再発する」ことが多いため、継続的な治療と再発予防が非常に重要です。
当院では、地域の医療機関とも連携を図りながら、安心して治療を受けていただける体制を整えています。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。