
尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
当院では、胃や食道などの上部消化管の不調に対し、専門的な診療と胃カメラ検査を行っています。
近年、食道がんや咽頭がんと診断される方が少しずつ増えています。
特に、生活習慣や体質によって発症しやすい方がいることをご存知でしょうか?
この記事では、食道がんになりやすい人の特徴と、その予防・早期発見のポイントを解説します。
不安になりすぎず、今できることを一緒に見つけていきましょう。
食道がんになりやすい人の特徴とは?
- ■お酒をよく飲む方(特に顔が赤くなりやすい方)
アルコールの分解酵素(ALDH2)が弱い体質の方は、アセトアルデヒドという発がん物質が体内に蓄積しやすく、食道粘膜にダメージが残りやすいとされています。
国内の大規模研究(JPHC Study)では、この体質で毎日飲酒を続ける男性は、飲まない人に比べて食道がんのリスクが上昇すると報告されています。 - ■喫煙習慣がある方
タバコに含まれる有害物質が咽頭や食道の粘膜に直接影響を与え、発がんリスクを高めます。 - ■お酒とタバコを両方習慣的に摂取している方
飲酒・喫煙の組み合わせは、単独以上にリスクを高める「相乗効果(シナジー)」があるとされています。
ある研究では、両方を習慣としている人は、そうでない人に比べて食道がんのリスクが著しく上昇するとの報告があります。 - ■逆流性食道炎を繰り返している方
胃酸の逆流による慢性的な食道粘膜の炎症が、がんのきっかけになることがあります。(お酒やアルコールが原因である食道扁平上皮癌とは異なり、食道腺癌というがんのリスクが上昇します。)
このようなリスクをお持ちの方は、自覚がないうちに高リスク群に入っている可能性があります。
「顔が赤くなる体質でお酒を日常的に飲んでいる方」「さらに喫煙も習慣になっている方」は、特に注意が必要です。
咽頭がんとの関係も見逃せません
アルコールによる粘膜ダメージは、食道だけでなく咽頭や喉頭にも及びます。
咽頭がんもまた、アルコールとタバコの相乗効果により、リスクが高まるとされています。
このように、複数の部位に同時にがんが発生する「多重がん」「ダブルキャンサー(二重がん)」のリスクがあるため、より慎重な対応が必要です。
「お酒に弱い体質」かつ「喫煙習慣がある」方は、定期的な内視鏡検査をおすすめします。
当院だからできる、専門性の高い診療
当院の院長は、京都大学医学部附属病院や大阪国際がんセンターなどで多数の症例を経験し、食道がん・咽頭がんの診療に長年携わってきました。
その経験を活かし、患者さまのリスクや背景を考慮した、適切で過不足のない検査・治療をご提案しています。
胃カメラでの早期発見が重要です
食道がん・咽頭がんは、初期にはほとんど症状がありません。
症状が現れた段階では進行していることも多く、早期発見が治療成績を左右します。
当院の内視鏡検査の特長:
- ・鼻からの経鼻内視鏡や、鎮静剤を使用した胃カメラに対応
- ・特殊光(BLI)による微細病変の観察
- ・内視鏡経験2万件以上の院長が検査を担当
- ・食道がん・咽頭がんの多数の診療経験から、リスクの高い部位を重点的に観察・記録
最後に|「気になる」が受診のきっかけに
「お酒は飲むけど、まだ検査を受けていない」「少し不安だけど、どこに相談すればよいかわからない」
そんな方こそ、安心してご相談ください。
当院では、地域の“胃・食道・咽頭のかかりつけ医”として、信頼される診療と適切な内視鏡検査を提供しています。
症状がある方も、「なんとなく気になる」程度の方も、ぜひ一度ご相談ください。