
尼崎市・塚口の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
「右下腹部がチクチクする」「歩くと右下腹が痛む」といった症状を訴えて来院される患者さんは少なくありません。
「盲腸(虫垂炎)かもしれない」と心配される方が多いですが、右下腹部には他にもさまざまな臓器があり、原因は多岐にわたります。中には早期の治療が重要な病気もあるため、自己判断せず医療機関を受診することが大切です。
右下腹部痛の主な原因
右下腹部には、虫垂・小腸・大腸(盲腸・上行結腸)・尿管・卵巣(女性)などが位置しており、以下のような疾患が考えられます:
- ■虫垂炎(いわゆる盲腸):右下腹部痛の代表。押さえると痛みが強くなり、発熱や吐き気を伴うことも。
- ■腸炎・感染性腸炎:下痢や腹痛、発熱などを伴う。細菌やウイルスによる炎症が原因。
- ■便秘やガスの停滞:大腸の右側に便やガスがたまり、張ったような痛みが出る。
- ■大腸がんやポリープ:早期には症状が乏しいが、痛みや便通異常、血便が出現することも。
- ■卵巣嚢腫・排卵痛・子宮外妊娠(女性):婦人科領域の病気が原因となることもあり、注意が必要です。
- ■尿管結石:突然の激しい痛みで、背中から下腹部にかけて放散するのが特徴。
盲腸(虫垂炎)だけじゃない?他に考えられる病気
虫垂炎は代表的ですが、「軽い右下腹部の痛みが続く」「張った感じがある」場合、腸内環境の異常や大腸の器質的疾患の可能性もあります。
また、女性では婦人科的疾患との鑑別が重要です。当院では必要に応じて専門科への紹介も行っております。
大腸カメラや腹部CTが有効なケースも
右下腹部の痛みの原因が腸にあるかどうかを見極めるため、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)や腹部CT検査が非常に有効です。
- ■大腸カメラでは、大腸の粘膜を直接観察し、ポリープ・がん・腸炎などの病変を診断・治療できます。
- ■腹部CTでは、虫垂炎や腸炎、結石の有無など、より広範な評価が可能です。
当院では、内視鏡専門医である院長が内視鏡検査を行い、鎮静剤を用いた苦痛の少ない検査にも対応しています。症状に応じて最適な検査を提案いたします。
まとめ|「右下がチクチクする…」その違和感は要注意
右下腹部の痛みは、軽い不調から重大な病気まで原因がさまざまです。違和感が続く場合は、早めに医師の診察と適切な検査を受けることで安心につながります。
気になる症状がある方は、ぜひ阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックまでお気軽にご相談ください。