
尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
京都大学から画期的な鎮痛薬が発表されました
2025年8月8日、京都大学医学部附属病院の研究チームから新しい鎮痛薬「ADRIANA(アドリアーナ)」に関するプレスリリースが発表されました。ADRIANAは、がんなどによる強い痛みに対してモルヒネに匹敵する鎮痛作用を持ちながら、依存性や重篤な副作用がないとされる全く新しいタイプの鎮痛薬です。
従来のオピオイド鎮痛薬とは異なり、ADRIANAはノルアドレナリンを介した痛み抑制の仕組みを利用することで、オピオイドに伴う呼吸抑制や依存のリスクを回避できる可能性があります。京都大学病院での医師主導治験でも有望な結果が得られ、今後は米国で大規模な第II相臨床試験が予定されています。
参考:京都大学プレスリリース
院長の見解
勤務医時代、私はがん患者さんの疼痛管理にオピオイドを使用することが多くありました。オピオイドは今でも非常に有効な薬であり、適切に使えば患者さんの生活の質を大きく改善できます。
しかし一方で、便秘・吐き気・眠気・呼吸抑制・依存性といった副作用も少なくありません。とくに進行がんの患者さんでは、副作用が生活や治療の継続に影響を及ぼすことがあります。
今回のADRIANAのように、依存性がなく、かつ強い鎮痛効果を持つ薬が実用化されれば、疼痛に苦しむがん患者さんがよりストレスなく緩和ケアを受けられるようになると期待しています。
今後の課題と期待
もちろん、臨床現場で広く使われるようになるまでには、有効性・安全性の確認、製造コストや供給体制の整備など、多くのハードルがあります。海外試験の結果や、長期使用時のデータも重要です。
それでも、この薬の登場が将来の医療にもたらす変化は非常に大きく、がん治療の質を一段引き上げる可能性を秘めています。当院としても、こうした最新の医療情報を追い続け、患者さんに還元していきたいと考えています。
当院は、尼崎市・阪急塚口駅北口から徒歩1分の立地にあり、通勤やお買い物ついでにも立ち寄りやすい環境です。
また、伊丹市・西宮市・大阪市などの隣接エリアや、
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