
尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を受けるとき、検査前の絶食は必ず守っていただく必要があります。当院では、検査の6時間前からの絶食をお願いしており、透明な飲み物(水・お茶・スポーツドリンク)は検査の1時間前まで摂取可能としています。
「少しくらいなら食べても大丈夫なのでは?」と思われる方もいますが、絶食を守らずに胃カメラを行うことは、患者さんにとって多くのリスクを伴います。今回は、その理由をわかりやすく解説します。
◆ 観察の妨げになる
胃の中に食べ物や飲み物が残っていると、胃カメラで粘膜を観察する際の視界を遮ってしまいます。
特に小さな潰瘍や早期の胃がんは、ごくわずかな色や形の変化しか示さないため、残渣に隠れてしまうと発見が難しくなる可能性があります。
せっかく検査を受けても「正確な診断」ができなければ意味が半減してしまいます。
◆ 嘔吐や誤嚥のリスク
食べ物が胃に残ったまま内視鏡を挿入すると、スコープによる刺激で吐き気や嘔吐を起こしやすくなります。さらに嘔吐した内容物が気管に流れ込む(誤嚥)と、窒息や誤嚥性肺炎といった重大な合併症につながる危険があります。
安全に検査を行うためには、胃の中を空にしておくことが大前提です。
◆ 検査の中断や延期につながる
絶食が守られていないと、胃の中の状況によっては検査を途中で中止せざるを得ない場合があります。
再検査となると患者さんに余計な負担(準備・時間・費用)がかかり、病気の発見や治療の開始が遅れることにもつながります。
検査を一度で正確に行うためにも、事前の絶食は欠かせません。
◆ 鎮静を使う場合の安全性にも影響
当院では患者さんの負担を減らすため、鎮静を併用した楽な胃カメラも行っています。
しかし、絶食を守らずに鎮静を使用すると、嘔吐や誤嚥のリスクがさらに高まり、鎮静薬の安全性が十分に確保できなくなる恐れがあります。
「楽に受けられる検査」を安全に提供するためにも、絶食は非常に重要です。
◆ 診断や治療の遅れにつながる
検査は「病気を早期に見つけるため」に行うものです。絶食を守らずに不十分な検査しかできなければ、正確な診断が得られず、病気の発見や治療が遅れてしまうリスクがあります。
胃がんや食道がんなどは早期発見・早期治療が非常に重要であるため、準備不足は患者さんにとって大きなデメリットとなります。
◆ 当院でのルールと例外
このような理由から、当院では胃カメラの6時間前からの絶食をお願いしています。透明な飲み物(水・お茶・スポーツドリンク)については、検査の1時間前までは摂取可能です。
ただし、上部消化管出血が疑われるなどの緊急の場合には、絶食に関わらず緊急内視鏡を行うことがあります。
通常の健診や消化器症状の精査目的で行う検査では、安全で正確な観察を行うために必ず絶食を守っていただく必要があります。
◆ まとめ
胃カメラを絶食なしで受けると、
- ・観察不良による見落とし
- ・嘔吐や誤嚥による合併症
- ・検査の中断や延期
- ・診断・治療の遅れ
といったデメリットがあります。
安全で正確な検査を行うために、ぜひ絶食のルールを守ってご来院ください。
◆ 関連ページ
当院の胃カメラ検査について詳しくはこちらをご覧ください。
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