
尼崎市・塚口の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
がんは世界的に主要な死因のひとつですが、日本と欧米では多いがんの種類に違いがあることが知られています。
この違いは、遺伝的な体質だけでなく、食生活や生活習慣、環境要因が大きく関わっています。
今回は、日本人と欧米人でのがんの頻度の違い、その理由、そして日本人に特に重要ながん検診について解説します。
◆ 日本人に多い主ながん種
日本では以下のがんが多くみられます。
- ■大腸がん:男女計で最も多いがん。食生活の欧米化(高脂肪・高カロリー食)によって増加傾向にあります。
- ■肺がん:死亡原因としては日本人の第一位。喫煙との関連が強いですが、非喫煙者の女性でも増えています。
- ■胃がん:東アジアに特徴的ながんで、日本では依然として多い。ピロリ菌感染や塩分摂取の多さが背景とされています。
- ■乳がん:女性で最も多いがん。晩婚化や出産回数の減少、食生活の欧米化が関与しています。
- ■前立腺がん:男性で最も多いがん。高齢化とともに増加しています。
特に消化管(胃・大腸)のがんが多いのが日本の特徴であり、定期的な内視鏡検査の重要性が強調されます。
◆ 欧米に多い主ながん種
一方、欧米では次のようながんが多く報告されています。
- ■乳がん:欧米女性で最も多く、日本より罹患率が高い。
- ■前立腺がん:欧米男性に非常に多いがん。日系移民のデータからも環境・食生活が影響することが示されています。
- ■大腸がん:欧米諸国では日本以上に発症率が高い。高脂肪・高たんぱく食との関連が強いです。
- ■肺がん:喫煙率の高さに伴い、欧米でも主要ながんのひとつです。
- ■皮膚がん(悪性黒色腫):紫外線に弱い白人に多く、日本人の数十倍の発症率です。
逆に、欧米では胃がんや肝臓がんは比較的少ないのが特徴です。
◆ なぜ違いが生まれるのか?
日本と欧米のがんの違いにはいくつかの要因があります。
- ■食生活の違い:
日本:塩分の多い食事、魚介類中心の食習慣 → 胃がんが多い。
欧米:肉類・高脂肪食が中心 → 大腸がん・乳がん・前立腺がんが多い。 - ■感染症の影響:
日本ではピロリ菌感染が胃がんの大きなリスク因子となっています。 - ■紫外線と体質:
白人はメラニンが少なく紫外線の影響を受けやすいため、悪性黒色腫が多い。 - ■生活習慣と社会背景:
喫煙率、飲酒習慣、肥満の有無、出産・授乳経験の違いなども、がんの発生率に影響しています。
◆ 日本人にとって重要ながん検診
日本人に特徴的ながんは胃がん・大腸がんなど消化管のがんです。
これらは内視鏡による早期発見・早期治療が有効であり、定期的な検査が非常に重要です。
- ■胃カメラ(上部消化管内視鏡):胃がんや胃潰瘍、ピロリ菌感染の有無を確認できます。
- ■大腸カメラ(大腸内視鏡):大腸ポリープをその場で切除でき、将来の大腸がん予防にもつながります。
症状がなくても定期的に検査を受けることで、進行がんになる前に発見できる可能性が高まります。
まとめ|日本人にこそ必要な内視鏡検査
日本では胃がん・大腸がんといった消化管がんが依然として多く、欧米とは異なる特徴を持っています。
こうした違いは食生活や生活習慣、体質に由来しており、日本人にとって胃カメラ・大腸カメラによる定期的なチェックが欠かせません。
「症状がないから大丈夫」と考えず、予防的な検査を取り入れて健康を守りましょう。
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