
尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
腸閉塞(イレウス)というと、癒着や腫瘍によって腸が塞がるイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、日常的に食べている食品が原因で腸が詰まることがあります。それが「食餌性イレウス」です。院長は病院勤務時代に餅によるイレウスやキノコによるイレウスを経験しており、食事内容や食べ方が腸閉塞のリスクになり得ることを強く実感しています。本記事では、食餌性イレウスの特徴、詰まりやすい食品、なりやすい人、そして予防法についてわかりやすく解説します。
◆ 食餌性イレウスとは
食餌性イレウスとは、食べ物そのものが腸内で詰まり、腸閉塞を引き起こす状態を指します。通常、食べ物は胃や小腸で消化され、小さな分子に分解されてから大腸に送られます。しかし、消化されにくい食材を大量に摂取した場合や、噛まずに飲み込んでしまった場合には、消化しきれない塊が腸の狭い部分に引っかかり、通過障害を起こしてしまうのです。
◆ 詰まりやすい食品
以下の食品は食餌性イレウスの原因としてよく報告されているものです。
- ・餅(特に冬場のお正月時期に注意。粘り気が強く塊になりやすい)
- ・キノコ類(しいたけ、えのき、しめじなど。強い食物繊維が消化されにくい)
- ・こんにゃく(弾力性があり、消化酵素で分解されにくい)
- ・海藻類(昆布、ワカメなどは水分を吸収して膨張しやすい)
- ・ごぼう、たけのこなど繊維質が多い野菜
- ・柿の渋皮や未熟な果実(繊維やタンニンが強く残りやすい)
これらは健康のために良い食品でもありますが、消化の弱い方や大量摂取をすると腸閉塞の原因となることがあるため注意が必要です。
◆ 食餌性イレウスになりやすい人
- ・腹部手術の既往があり、腸に癒着がある人
- ・高齢で咀嚼力や消化力が低下している人
- ・入れ歯が合わず、よく噛まずに食べてしまう人
- ・早食いや丸飲みの習慣がある人
- ・普段から便秘傾向があり、腸の通過が遅い人
◆ 食餌性イレウスの症状
食餌性イレウスは一般的な腸閉塞と同じ症状を示します。
- ・突然の強い腹痛
- ・吐き気や嘔吐
- ・お腹の張り(膨満感)
- ・便やガスが出なくなる
これらの症状が出た場合は、自己判断せずに速やかに医療機関を受診することが重要です。
◆ 食餌性イレウスを防ぐために
- ・食べ物は小さく切り、よく噛んでから飲み込む
- ・餅やキノコ、こんにゃくなどは適量を守る
- ・高齢の方や入れ歯の合わない方は特に注意する
- ・便秘がある場合は生活習慣や内科的治療で改善する
- ・体調が悪いときや手術後まもない時期は消化に良い食品を中心にする
◆ 当院でできる検査と診療
当院では腹部症状の診察に加え、必要に応じてCTやエコーなどを用いて腸閉塞の有無を確認できます。
また、消化器疾患全般に対応し、必要に応じて胃カメラや大腸カメラを組み合わせて精査を行います。
院長は京都大学医学部附属病院や大阪国際がんセンターで20,000件以上の内視鏡検査・治療を担当した経験があり、安心してご相談いただけます。
◆ まとめ
食餌性イレウスは、日常的に食べている食材が原因で腸閉塞を起こす病気です。餅やキノコなど詰まりやすい食品には特に注意が必要です。
「腸閉塞」と聞くと重篤な病気に感じられますが、正しい知識と予防でリスクを減らすことができます。
お腹の痛みや膨満感が続く場合は、早めに医療機関へご相談ください。当院では地域の皆さまが安心して生活できるよう、内視鏡検査や画像検査を駆使し、迅速で正確な診療を行っています。
当院は、尼崎市・阪急塚口駅北口から徒歩1分の立地にあり、通勤やお買い物ついでにも立ち寄りやすい環境です。
また、伊丹市・西宮市・豊中市・大阪市(淀川区、西淀川区)などの隣接エリアや、
阪急西宮北口駅・武庫之荘駅・園田駅・神崎川駅・十三駅・稲野駅・新伊丹駅・伊丹駅といった周辺の駅からのアクセスも良好です。
JR猪名寺駅、塚口駅、尼崎駅や立花駅からはバスでのご来院も便利です。
遠方からお越しの方にもスムーズにご来院いただけるよう、アクセス情報は公式サイトにも詳しく掲載しています。
胃カメラ・大腸カメラなどの検査をご希望の方も、どうぞお気軽にご相談ください。
🏠 当院の公式ホームページはこちら
→ https://tsukaguchi-cl.com/
📍 アクセスページはこちら
→ https://tsukaguchi-cl.com/access/
👨⚕️ 院長プロフィールはこちら
→ https://tsukaguchi-cl.com/clinic/#link04