
尼崎市・塚口の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
秋になると「柿」を食べる機会が増えますが、実は柿の食べ過ぎによって胃の中に“石”ができることがあるのをご存じでしょうか。
この石は「柿胃石(かきいせき)」と呼ばれ、まれな疾患ではありますが、放置すると胃潰瘍や腸閉塞などを引き起こすことがあります。
今回は、柿胃石の原因・症状・検査・治療について解説します。
● 柿胃石とは?
胃石(いせき)とは、食べたものの一部が胃の中で固まり、石のようになったものです。
その中でも、柿に含まれるタンニン(渋み成分)が原因となって形成されるものを「柿胃石」と呼びます。
タンニンは胃酸に触れると凝固しやすく、食物繊維やたんぱく質と結合して固い塊を作ります。
これが少しずつ大きくなり、やがて胃の中で石のように硬くなってしまうのです。
実際の柿胃石の画像は、以下のリンクから見ることができます。
▶ 柿胃石の画像を見る(Google画像検索)
● 柿胃石ができやすい人
次のような方は、柿胃石ができやすい傾向があります。
- ・柿をよく食べる(特に渋柿や未熟な柿)
- ・食事をあまり噛まずに飲み込む習慣がある
- ・胃の動きが弱い(胃アトニーや糖尿病性胃不全麻痺など)
- ・胃酸が多い、あるいは胃潰瘍の既往がある
- ・高齢者や、普段から水分摂取が少ない方
柿以外にも、柿の葉茶・なつめ・柿の皮などタンニンを多く含む食品を摂取することで形成される場合もあります。
● 柿胃石による症状
小さいうちはほとんど症状がありませんが、石が大きくなると次のような症状が現れます。
- ・みぞおちの痛みや違和感
- ・食後の重たい感じ(胃もたれ)
- ・食欲不振
- ・吐き気・嘔吐
- ・便秘やお腹の張り
まれに、胃から腸へ流れ出た胃石が小腸に詰まって腸閉塞を起こすこともあります。
この場合は激しい腹痛・嘔吐・発熱を伴い、緊急治療が必要になります。
● 柿胃石の診断
胃石の診断には、以下の検査が有効です。
- ・胃カメラ検査:胃の中を直接観察できるため、胃石の大きさ・形・位置を正確に把握できます。
- ・腹部CT検査:石の硬さや周囲臓器への影響を確認します。
- ・腹部エコー:大きな胃石の場合はエコーでも描出可能です。
当院では、鎮静剤を用いた眠ったままの胃カメラにも対応しており、苦痛を抑えた検査が可能です。
● 治療法
柿胃石の治療法は、石の大きさや硬さによって異なります。
- ・内視鏡治療:胃カメラを使って石を粉砕・除去します。比較的小さな石であれば、当院でも対応可能です。
- ・薬物療法:コーラ(酸性飲料)や酢酸を用いて石を溶かす治療が報告されています。ただし、自己判断は危険です。
- ・外科手術:石が大きすぎて除去できない場合、手術で取り出すことがあります。
● 予防のポイント
- ・柿は1日1個程度を目安にする
- ・未熟な渋柿や渋みの強い柿を大量に食べない
- ・よく噛んで食べる
- ・水分をしっかり摂る
- ・胃腸の不調(胃炎・胃潰瘍など)がある場合は無理に食べない
● まとめ|胃の違和感は「胃石」のサインかも
「食後に重たい」「柿を食べてから胃がもたれる」といった症状があるときは、胃石の可能性もあります。
放置すると胃炎・潰瘍・腸閉塞を起こすこともあるため、早めに検査を受けましょう。
阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックでは、胃カメラ・CT・エコーを用いて、胃石やその他の消化器疾患を正確に診断します。
柿を食べる機会が多い方や、胃の調子がすぐれない方は、お気軽にご相談ください。
当院は、尼崎市・阪急塚口駅北口から徒歩1分の立地にあり、通勤やお買い物ついでにも立ち寄りやすい環境です。
また、伊丹市・西宮市・豊中市・大阪市(淀川区、西淀川区)などの隣接エリアや、
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