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尼崎市・塚口の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
「胃カメラでえずきやすい」「少し喉に触れるだけで吐き気が出る」――
このような方の中には、喫煙習慣のある方が少なくありません。
実は、タバコは咽頭反射(えずき)を強くしやすい要因のひとつとされています。
今回は、なぜ喫煙がえずきやすさにつながるのか、そして胃や食道への影響について解説します。
● 「えずき」とは?
えずきとは、喉の奥に刺激が加わったときに起こる咽頭反射のことです。
異物を飲み込まないように体を守る自然な防御反応ですが、過敏になると歯磨きや内視鏡検査の際に強く反応してしまいます。
● タバコでえずきやすくなる理由
① 喉や食道の粘膜が炎症を起こす
タバコの煙にはニコチン・タール・一酸化炭素などの刺激物質が多く含まれています。
これらが喉や食道の粘膜を慢性的に刺激することで、炎症・腫れ・知覚過敏が生じ、わずかな刺激でもえずきやすくなります。
② 胃酸の逆流を起こしやすくなる
喫煙は下部食道括約筋(胃酸の逆流を防ぐ弁のような筋肉)を緩める作用があります。
その結果、胃酸が食道や喉に逆流しやすくなり、慢性的な炎症(逆流性食道炎)を引き起こします。
この炎症が咽頭の知覚神経を刺激し、えずきの閾値を下げることが知られています。
③ 自律神経のバランスが乱れる
ニコチンは交感神経を刺激し、一時的に覚醒状態を高めますが、長期的には自律神経のバランスを乱します。
自律神経の乱れは、消化管や喉の感覚過敏と関係しており、結果として「えずきやすい体質」を助長します。
④ 味覚・嗅覚の変化による過敏反応
喫煙により味覚や嗅覚が低下すると、喉の感覚が過敏に反応して補おうとする現象が生じます。
このため、些細な刺激でも「オエッ」と反射が強く出やすくなることがあります。
● 胃や食道にも広がるタバコの影響
えずき以外にも、喫煙は消化器にさまざまな悪影響を及ぼします。
- ・胃酸分泌の亢進:胃酸が過剰になり、胃炎や胃潰瘍のリスクが上昇します。
- ・血流障害:胃や食道の粘膜修復が遅れ、炎症が長引きます。
- ・発がんリスクの上昇:喫煙は食道がん・胃がん・膵がんなどのリスクを高めることが知られています。
つまり、「えずきやすい」という症状は、喫煙がもたらす全身的な粘膜刺激や逆流性変化のサインでもあるのです。
● 胃カメラ検査を受けるときのポイント
えずきが強い方や喫煙者の方でも、安心して検査を受けていただけるように、当院では以下のような対応を行っています。
- ・鎮静剤を用いた眠ったままの胃カメラ検査
- ・鼻から挿入できる経鼻内視鏡の実施
- ・検査前の咽頭麻酔による反射の抑制
これにより、喫煙歴のある方でもほとんどえずくことなく安全に検査を受けることが可能です。
● 禁煙による改善効果
禁煙を続けることで、次第に粘膜の炎症が落ち着き、咽頭反射も穏やかになります。
さらに、逆流性食道炎・慢性咳嗽(せき)・胃もたれ・胸焼けの改善も期待できます。
えずきや胃の不調が気になる方は、禁煙をきっかけに消化器の健康を見直す良い機会です。
● まとめ|「えずきやすさ」は喉と胃のサイン
喫煙による「えずきやすさ」は、単なる癖ではなく、喉や胃の粘膜がダメージを受けているサインかもしれません。
放置すると、逆流性食道炎や胃潰瘍などにつながる可能性もあります。
阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックでは、えずきや胸焼け、胃の不調などに対して丁寧な問診と内視鏡検査を行い、原因を明らかにします。
喫煙者の方も、どうぞ安心してご相談ください。
当院は、尼崎市・阪急塚口駅北口から徒歩1分の立地にあり、通勤やお買い物ついでにも立ち寄りやすい環境です。
また、伊丹市・西宮市・豊中市・大阪市(淀川区、西淀川区)などの隣接エリアや、
阪急西宮北口駅・武庫之荘駅・園田駅・神崎川駅・十三駅・稲野駅・新伊丹駅・伊丹駅といった周辺の駅からのアクセスも良好です。
JR猪名寺駅、塚口駅、尼崎駅や立花駅からはバスでのご来院も便利です。
遠方からお越しの方にもスムーズにご来院いただけるよう、アクセス情報は公式サイトにも詳しく掲載しています。
胃カメラ・大腸カメラなどの検査をご希望の方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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