潰瘍性大腸炎の発症リスク因子とは?|アルコールとの関係も解説|阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック|尼崎市の胃カメラ・大腸カメラ

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潰瘍性大腸炎の発症リスク因子とは?|アルコールとの関係も解説

潰瘍性大腸炎の発症リスク因子とは?|アルコールとの関係も解説|阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック|尼崎市の胃カメラ・大腸カメラ

尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。

潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis:UC)は、大腸の粘膜に炎症や潰瘍を起こす慢性疾患です。
原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が複雑に関係していることが知られています。
この記事では、潰瘍性大腸炎の発症リスク因子と、日常生活で注意すべきポイントについて詳しく解説します。

◆ 潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎は、大腸の内側(粘膜)にびらんや潰瘍ができる病気で、血便・下痢・腹痛などを繰り返します。
「良くなったり悪化したり」を繰り返す慢性の経過をとり、長期的な管理が必要です。
症状が落ち着いている期間を寛解期、再び炎症が強まる時期を再燃期と呼びます。

◆ 潰瘍性大腸炎の主な発症リスク因子

① 遺伝的要因

家族に潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患(IBD)を持つ場合、発症リスクがやや高まります。
特定の遺伝子(HLA領域)との関連も指摘されていますが、遺伝だけでは発症しません。
遺伝的素因に、環境要因や免疫異常などが重なることで発症すると考えられています。

② 環境要因と食生活

潰瘍性大腸炎は、欧米を中心に先進国で多くみられます。
日本でも食生活の欧米化(高脂肪・高タンパク・低食物繊維食)や、抗生剤使用の増加が腸内環境に影響し、発症リスクを高めると考えられています。

③ 腸内細菌の乱れ

健康な腸では、善玉菌と悪玉菌がバランスを保っています。
抗生剤の使用や不規則な生活、ストレスなどでこのバランスが崩れると、腸の防御機能が低下し、炎症が起こりやすくなります。
潰瘍性大腸炎患者では、善玉菌(バクテロイデス属など)の減少が報告されています。

④ 免疫反応の異常

本来、体を守るはずの免疫が自分の腸粘膜を攻撃してしまう「自己免疫的な炎症反応」が発症の中心と考えられています。
感染症や腸内細菌の変化がきっかけで免疫システムが暴走し、慢性的な炎症を起こすことがあります。

⑤ 喫煙との関係

興味深いことに、潰瘍性大腸炎は非喫煙者に多く見られる傾向があります。
一方で、喫煙者では発症リスクがやや低いという報告もありますが、喫煙を「予防策」として勧めることはできません。
喫煙は肺疾患・動脈硬化・がんなど多くの健康被害をもたらすため、総合的にみれば禁煙が望ましいといえます。

⑥ アルコールとの関係

アルコールと潰瘍性大腸炎の関係は、現時点では明確な発症リスクとはされていません
しかし、アルコールは腸の粘膜を刺激し、腸内細菌のバランスを乱す可能性があります。
そのため、発症後や再燃期には飲酒を控えることが推奨されます。
特に、強いお酒や大量の飲酒は炎症を悪化させるリスクがあるため注意が必要です。

⑦ ストレス

ストレスそのものが潰瘍性大腸炎の直接原因ではありませんが、再燃の引き金となることがあります。
精神的な緊張や不眠、仕事や家庭のストレスが長く続くと、自律神経のバランスが乱れ、腸の免疫反応が過敏になります。

◆ 当院で行える検査・診療

潰瘍性大腸炎の診断や経過観察には、以下の検査が有効です。

  • 大腸カメラ検査:炎症や潰瘍の範囲を直接確認
  • ・生検(組織検査):粘膜の炎症の程度や性質を顕微鏡で評価
  • ・血液検査:炎症反応(CRP)や貧血の有無を確認
  • ・便検査:便中カルプロテクチン測定で炎症の活動性を評価

当院では鎮静剤を用いた苦痛の少ない大腸カメラに対応し、炎症の範囲を丁寧に観察します。
また、京都大学医学部附属病院や大阪国際がんセンターでの豊富な経験をもとに、再燃予防や生活指導も行っています。

◆ 潰瘍性大腸炎を悪化させないために

  • ・自己判断で薬を中止しない
  • ・ストレスをためない、規則正しい生活
  • ・バランスの良い食事を意識(脂っこい・刺激物を控える)
  • ・禁煙を継続する
  • ・再燃期はアルコールを控える
  • ・定期的に内視鏡検査を受ける

◆ まとめ|生活習慣の見直しが再燃予防につながります

潰瘍性大腸炎の発症には、遺伝や免疫、腸内環境など複数の要因が関係しています。
アルコールや喫煙、ストレスなどの生活習慣も病状の悪化に影響することがあるため、生活管理と定期検査の両立が重要です。
血便や下痢が続く、腹痛が治らないといった症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
当院では、患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な診療を行い、長期的な健康管理をサポートしています。


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