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尼崎市・塚口の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
おしりのトラブルでよく耳にする「いぼ痔」。
実はこれは医学的に痔核(じかく)と呼ばれるもので、内痔核と外痔核の2種類があります。
どちらも「いぼ痔」と呼ばれますが、発生する場所や症状、治療方法には明確な違いがあります。
この記事では、内痔核と外痔核の違いを中心に、症状・治療・日常生活での対策についてわかりやすく解説します。
◆ 「いぼ痔=痔核」とは?
痔核とは、肛門のまわりにある静脈(血管の集まり)がうっ血してふくらんだ状態を指します。
このふくらみ(いぼ状の部分)が炎症を起こしたり、出血や痛みを伴ったりすることで症状が現れます。
◆ 内痔核と外痔核の違い
| 項目 | 内痔核 | 外痔核 |
|---|---|---|
| 発生部位 | 肛門の内側(歯状線より内) | 肛門の外側(歯状線より外) |
| 痛み | 神経が少ないため痛みは少ない | 神経が多いため強い痛みを感じやすい |
| 主な症状 | 排便時の出血(便器が赤くなる)、脱出(いぼが出てくる) | 腫れ・痛み・違和感が中心。出血は少ない |
| 見た目 | 初期は外から見えない | 外側に青紫色のしこりができる |
| 悪化要因 | 便秘・排便時のいきみ・妊娠出産 | 長時間の座位・寒冷刺激・重労働・飲酒など |
◆ 内痔核の症状と治療
【主な症状】
- ・排便時に鮮やかな血が出る(痛みは少ない)
- ・いぼが出てきて押し戻す必要がある
- ・出血が続くと貧血になることも
【治療】
軽症の場合は薬物治療が中心です。
- ・座薬や軟膏(ヘモレックス、ネリプロクトなど)
- ・排便習慣の改善(便秘・下痢のコントロール)
- ・炎症が強い場合は短期間の内服ステロイドや止血剤
中等症以上になると、「ゴム輪結紮術」や「硬化療法」などの日帰り手術が検討されます。
重度の脱出を伴う場合は外科的切除が必要になることもあります。
◆ 外痔核の症状と治療
【主な症状】
- ・突然のおしりの痛み
- ・触るとコリコリしたしこり(血栓)を感じる
- ・腫れがあり、座ると痛い・歩くと擦れる
いわゆる「おしりの風邪」とも呼ばれる血栓性外痔核が多く、
寒い時期や長時間の座り仕事、強いいきみなどが誘因になります。
【治療】
- ・鎮痛剤・消炎剤の内服
- ・軟膏外用(ボラザG軟膏、リドカイン含有製剤など)
- ・血栓が大きい場合は局所麻酔下で切開除去
ほとんどの場合は1〜2週間で自然に軽快しますが、再発を防ぐには生活習慣の改善が欠かせません。
◆ 再発を防ぐ生活上のポイント
- ・便秘や下痢を放置しない(整腸剤や食物繊維の摂取を)
- ・トイレで長時間いきまない(排便は5分以内)
- ・長時間のデスクワークは合間に立ち上がる
- ・温かいお風呂で血流を促進する
- ・飲酒・香辛料の摂りすぎを控える
◆ 受診の目安
次のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
- ・出血が繰り返す
- ・痛みが強くて座れない
- ・いぼが出たまま戻らない
- ・血の塊が急にできた
痔と自己判断して市販薬を使い続けると、実は肛門がんや直腸がんなど別の病気だった、ということもあります。
当院では肛門鏡検査や内視鏡検査で原因を丁寧に見極め、適切な治療をご提案します。
◆ まとめ|「いぼ痔」といっても種類によって治療は異なります
内痔核と外痔核は、どちらも「いぼ痔」ですが、発生場所や症状、治療法は異なります。
軽症であれば生活習慣の見直しや外用薬で改善しますが、出血や痛みが強い場合は専門的な治療が必要です。
恥ずかしさから受診をためらう方も多いですが、早めの診断で治療期間を短縮できることがほとんどです。
気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
当院は、尼崎市・阪急塚口駅北口から徒歩1分の立地にあり、通勤やお買い物ついでにも立ち寄りやすい環境です。
また、伊丹市・西宮市・豊中市・大阪市(淀川区、西淀川区)などの隣接エリアや、
阪急西宮北口駅・武庫之荘駅・園田駅・神崎川駅・十三駅・稲野駅・新伊丹駅・伊丹駅といった周辺の駅からのアクセスも良好です。
JR猪名寺駅、塚口駅、尼崎駅や立花駅からはバスでのご来院も便利です。
遠方からお越しの方にもスムーズにご来院いただけるよう、アクセス情報は公式サイトにも詳しく掲載しています。
胃カメラ・大腸カメラなどの検査をご希望の方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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