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尼崎市・塚口の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
残暑がまだまだ続く中、台風シーズンが到来しようとしています。
「台風の日は虫垂炎が増えるらしい」――医療関係者の間で時折耳にする話です。
筆者も初期研修医時代に聞いたことがあり、妙に印象に残っています。しかし実際には、台風と虫垂炎の因果関係を直接示す医学的根拠は確立されていません。
それでも、気象と体の変化の関連は昔から議論されており、いくつかの仮説が存在します。
◆ 虫垂炎とはどんな病気?
虫垂炎(いわゆる盲腸)は、虫垂と呼ばれる腸の一部に炎症が起こる病気です。
典型的には右下腹部痛・発熱・吐き気といった症状が出現し、進行すると穿孔(破れて腹膜炎)を起こすこともあります。
年間を通じて発症しますが、そのきっかけや季節的な傾向については十分に解明されていません。
◆ 台風と虫垂炎の関連を示唆する仮説
「台風のときに虫垂炎が増えるのでは?」と考えられてきた理由として、次のような説があります。
- ■ 気圧変化説:台風に伴う急激な気圧低下が腸内ガスや血流に影響し、虫垂内の圧力変化を招く可能性。
- ■ 生活習慣の乱れ説:台風で外出が制限され、食生活が乱れたり運動不足で腸の動きが低下し、炎症のきっかけになるかもしれない。
- ■ 免疫・感染説:天候不順や気温変化で免疫バランスが乱れ、感染や炎症が誘発されやすくなる可能性。
いずれも直接的な因果関係を証明するものではなく、あくまで仮説レベルにとどまっています。
◆ 気象と体調の関係は意外に深い
「気象病」という言葉があるように、気圧や気温の変化は頭痛、関節痛、めまいなど様々な症状と関連していることが知られています。
同じように腸に対しても気象が影響する可能性があり、台風の日に腹痛を訴える方が多いのは全くの偶然とは言い切れないかもしれません。
◆ 台風シーズンに注意すべき症状
「台風だから虫垂炎になる」と断定することはできませんが、以下のような症状が出たときは注意が必要です。
- ■ 右下腹部が徐々に痛くなってきた
- ■ 発熱や吐き気を伴う
- ■ 痛みが移動する(みぞおち付近→右下腹部など)
こうした症状がある場合は、天候に関わらず早めに医療機関を受診することが大切です。
◆ 当院での虫垂炎診断の体制
当院では、即日で腹部CT検査を行うことが可能です。
虫垂炎は血液検査や身体所見だけでは確定が難しいことも多く、CTで虫垂の腫れや周囲の炎症を確認することが診断の決め手となります。
台風シーズンに限らず、持続する腹痛や発熱がある場合はCTを含めた精査をお勧めします。
まとめ|台風と虫垂炎の“都市伝説”をきっかけに健康意識を
台風と虫垂炎の関係は、医学的に証明されたわけではありません。
しかし、気象が体に影響を与えることは確かであり、腹痛が続くときには「もしかして虫垂炎かも?」と考えることが重要です。
特に当院では即日CT検査による迅速な診断体制を整えていますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
当院は、尼崎市・阪急塚口駅北口から徒歩1分の立地にあり、通勤やお買い物ついでにも立ち寄りやすい環境です。
また、伊丹市・西宮市・豊中市・大阪市(淀川区、西淀川区)などの隣接エリアや、
阪急西宮北口駅・武庫之荘駅・園田駅・神崎川駅・十三駅・稲野駅・新伊丹駅・伊丹駅といった周辺の駅からのアクセスも良好です。
JR猪名寺駅、塚口駅、尼崎駅や立花駅からはバスでのご来院も便利です。
遠方からお越しの方にもスムーズにご来院いただけるよう、アクセス情報は公式サイトにも詳しく掲載しています。
胃カメラ・大腸カメラなどの検査をご希望の方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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