
尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
「食後に胃が重たい」「みぞおちが痛む」といった症状が続いているのに、検査をしても胃潰瘍や胃がんなどのはっきりした異常が見つからない。このような状態は機能性ディスペプシア(FD)と呼ばれます。日本人の約1割にみられるといわれるほど身近な病気ですが、知らずに我慢してしまっている方も多くいます。今回はその特徴や診断、治療、日常生活の工夫について解説します。
機能性ディスペプシアとは?
「ディスペプシア」とは消化不良を意味します。機能性ディスペプシアは、胃や十二指腸に潰瘍・腫瘍などの器質的な異常がないにもかかわらず、慢性的に胃の不快感が続く状態を指します。
大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
- ・食後に胃もたれが続く「食後愁訴症候群(PDS型)」
- ・みぞおちの痛みや灼熱感が特徴の「心窩部痛症候群(EPS型)」
症状は人によって異なり、軽症から日常生活に支障をきたすほど強い場合までさまざまです。
なぜ起こるのか?原因について
明確な原因は1つに特定されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。
- ・胃の動きが低下して食べ物が停滞しやすくなる
- ・胃や十二指腸が通常よりも敏感になっている(知覚過敏)
- ・ストレスや自律神経の乱れによる消化管機能の不調
- ・ピロリ菌感染による慢性的な炎症
これらが複雑に絡み合って症状を引き起こしていると考えられています。
診断には胃カメラが必須
症状だけで「機能性ディスペプシア」と判断することはできません。
胃潰瘍や胃がんなどの重大な病気を除外するために、胃カメラ検査が必要です。特に出血や体重減少、貧血、食欲不振などの「警告症状」を伴う場合は早期の検査が強く推奨されます。胃カメラは粘膜を直接観察できるため、より正確に診断でき、安心して治療に進むことができます。
症状が続く方は、まずは胃カメラ検査で原因を確認することが大切です。
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治療法について
機能性ディスペプシアは、生活習慣の改善と薬物療法を組み合わせることで多くの方が症状の軽減を得られます。
- ・胃酸の分泌を抑える薬(PPIやH2ブロッカー)
- ・胃の動きを改善する薬(消化管運動改善薬)
- ・心身の緊張をやわらげる抗不安薬や漢方薬
- ・ピロリ菌感染があれば除菌治療
症状の原因が複数重なっている場合もあるため、患者さん一人ひとりに合わせた治療法を選択します。
日常生活で気をつけたいポイント
薬による治療と同時に、日常生活の見直しがとても重要です。ちょっとした工夫で症状の改善が期待できます。
- ・一度に食べすぎず、少量ずつ食べる
- ・脂っこい料理や香辛料、アルコール、コーヒーは控える
- ・食後すぐに横にならず、軽く動いて消化を助ける
- ・規則正しい生活と十分な睡眠を心がける
- ・ストレスをため込まないよう、趣味や運動でリフレッシュする
これらの工夫を継続することで、薬の効果も高まりやすくなります。
当院は、尼崎市・阪急塚口駅北口から徒歩1分の立地にあり、通勤やお買い物ついでにも立ち寄りやすい環境です。
また、伊丹市・西宮市・豊中市・大阪市(淀川区、西淀川区)などの隣接エリアや、
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