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尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
「最近、便の色がオレンジっぽい…」「下痢や腹痛はないけど心配」
こうした訴えは少なくありません。
便の色は食事・胆汁・消化の状態・腸内環境など多くの要因で変化します。
今回は、オレンジ色の便が出たときに考えられる原因と、受けるべき検査について解説します。
◆ オレンジ色の便になる主な原因
① 食事やサプリメントによる一時的な変化
最も多いのが、食事や栄養補助食品による色の変化です。
- ・ニンジン、かぼちゃ、トマト、みかんなど、βカロテンを多く含む食品
- ・ビタミン剤(特にビタミンA・カロテン系サプリ)
- ・人工着色料を含む飲料やお菓子
これらは一過性の変化で、体調が良ければ心配いりません。
ただし、数日たっても色が戻らない場合は、消化・吸収や胆汁分泌の異常が関係していることがあります。
② 胆汁の流れが悪い(胆道系の異常)
通常、胆汁(たんじゅう)が十二指腸に流れ、便の色を茶色にしています。
胆汁の流れが滞ると、便の色が薄くなり黄色~オレンジ色に変化することがあります。
- ・胆石症(胆管や胆のうの石が詰まる)
- ・胆のう炎、胆管炎
- ・胆道のポリープや腫瘍
これらの疾患では、右上腹部の痛み・発熱・黄疸(皮膚や目が黄色くなる)を伴うことがあります。
放置すると重症化することもあるため、早めの受診が大切です。
③ 肝臓の異常
胆汁は肝臓で作られるため、肝機能が低下すると便の色にも影響します。
次のような病気で胆汁の生成がうまくいかず、便がオレンジ~淡黄色になることがあります。
- ・ウイルス性肝炎(B型、C型など)
- ・脂肪肝、肝硬変
- ・薬剤性肝障害
肝臓の異常は自覚症状が乏しく、血液検査で偶然見つかることも少なくありません。
④ 膵臓の異常
膵臓は消化酵素を分泌し、脂肪を分解する役割を持っています。
膵液がうまく出ないと脂肪が消化できず、脂っこくて明るい色の便になります。
慢性膵炎や膵がんでは、こうした変化が見られることがあります。
⑤ 腸内環境の乱れ
抗生剤の服用やストレス、偏った食生活で腸内細菌のバランスが崩れると、便の色がオレンジ寄りになることもあります。
悪玉菌が優位になるとガスや膨満感が増し、便のにおいが強くなるのも特徴です。
◆ 受けるべき検査
便の色の変化が続く、あるいは体調不良を伴う場合には、以下のような検査が有用です。
- ・血液検査: 肝機能(AST、ALT、ALP、γ-GTP、ビリルビン)、炎症反応などを確認
- ・腹部超音波(エコー): 肝臓・胆のう・胆管・膵臓の形態異常をチェック
- ・腹部CT: 胆道や膵臓の精密評価に有効
- ・便検査: 脂肪便、潜血、感染の有無を確認
- ・内視鏡検査: 必要に応じて胃・十二指腸・大腸の粘膜を直接観察
特に黄疸・尿の濃染・全身倦怠感・発熱などを伴う場合は、胆道閉塞や肝疾患の可能性があり、早急な検査が必要です。
◆ 日常生活でのチェックポイント
- ・食事やサプリで色が変わっていないか確認
- ・症状(腹痛、黄疸、発熱)の有無をチェック
- ・色の変化が数日以上続く場合は早めに受診
◆ まとめ
オレンジ色の便は、食事による一時的な変化のこともありますが、胆汁の流れや肝臓・膵臓の機能低下が隠れている場合もあります。
自己判断で放置せず、血液検査・腹部エコー・CT検査などで原因を明らかにすることが大切です。
便の色の変化は、身体からの小さなサインかもしれません。気になるときは早めにご相談ください。
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