ガス型過敏性腸症候群(IBS)とは?│おなら・腹部膨満がつらい方へ|阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック|尼崎市の胃カメラ・大腸カメラ

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ガス型過敏性腸症候群(IBS)とは?│おなら・腹部膨満がつらい方へ

ガス型過敏性腸症候群(IBS)とは?│おなら・腹部膨満がつらい方へ|阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック|尼崎市の胃カメラ・大腸カメラ

尼崎市・塚口の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。

「お腹が張って苦しい」「ガスがたまって出そうで不安」「職場や学校でおならが漏れそうになる」――
このような悩みを抱える方は少なくありません。
中には、検査で異常がないにもかかわらずガス症状が続く場合があり、ガス型過敏性腸症候群(IBS)と呼ばれます。
今回は、IBSの中での位置づけから治療、日常生活での工夫まで解説します。

◆ 過敏性腸症候群(IBS)とは

IBS(Irritable Bowel Syndrome)は、腸の動きや知覚の異常によって、腹痛・下痢・便秘・膨満感などが起こる機能性腸疾患です。
腸そのものに炎症や潰瘍といった「器質的異常」はなく、脳と腸の相互作用(脳腸相関)の乱れが原因と考えられています。

IBSの主なタイプ

  • ・下痢型:ストレスや食事で急に下痢を起こす
  • ・便秘型:便が出にくく、お腹が張る
  • ・交代型:下痢と便秘を繰り返す
  • ・ガス型:ガスがたまりやすく、おなら・膨満感が主な症状

このうち「ガス型IBS」は、便通異常よりもガスの多さや排出に関する悩みが中心で、近年注目されています。

◆ ガス型IBSの特徴

  • ・お腹がパンパンに張る(腹部膨満)
  • ・ガスが出やすい、あるいは出にくい
  • ・おならやガス漏れへの強い不安
  • ・お腹のゴロゴロ音(腹鳴)が気になる
  • ・人前でガスが出ないか常に緊張してしまう

特に職場・学校・満員電車など「静かな環境」で症状が悪化することが多く、心理的ストレスと密接に関係しています。

◆ なぜガスがたまりやすくなるのか

ガス型IBSの背景には、次のようなメカニズムが関与しています。

  • ・腸の運動異常によるガス排出障害
  • ・腸内細菌バランスの乱れ(ディスバイオーシス)
  • ・腸が過敏になって膨張を感じやすくなる(知覚過敏)
  • ・ストレスや不安による自律神経の乱れ

また、近年ではSIBO(小腸内細菌増殖症)と呼ばれる状態がガス型IBSの一部に関与していることもわかってきました。

◆ 診断と除外すべき疾患

IBSは除外診断が基本です。つまり、器質的疾患(大腸がん・炎症性腸疾患など)がないことを確認する必要があります。
当院では以下の検査を行い、必要に応じて他疾患を除外します。

  • 大腸カメラ検査(ポリープや炎症性疾患の除外)
  • ・血液検査(炎症反応、甲状腺機能など)
  • ・便中カルプロテクチン(炎症の有無の確認)

◆ ガス型IBSに使われる主な薬

症状に応じて、以下のような薬が使用されます。

  • 整腸剤(ビオフェルミンR、ミヤBMなど):腸内細菌のバランスを整える
  • 消泡剤(ガスコン®):腸内ガスを細かくして張り感を軽減
  • 抗コリン薬(ブスコパン®、チアトン®など):腸の過剰な収縮を抑える
  • 漢方薬(大建中湯など):腸の蠕動と血流を整え、冷え・ガスを改善
  • 抗不安薬・SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬):ストレス反応や腸の過敏性を抑える

ガス型IBSは精神的要素と腸機能が密接に関係しているため、必要に応じて心理的サポートを併用することも有効です。

◆ 日常生活での注意点とセルフケア

食事面での工夫

  • ・炭酸飲料・豆類・キャベツ・玉ねぎなど、ガスを発生しやすい食品を控える
  • ・ヨーグルトや発酵食品を取り入れ、腸内環境を整える
  • ・よく噛んで食べ、空気を飲み込みすぎない(呑気症の予防)
  • ・低FODMAP食(発酵性糖質を控える)を試すことも有効

生活習慣のポイント

  • ・十分な睡眠と休息をとる
  • ・ウォーキングなどの軽い運動を習慣化する
  • ・ストレスマネジメント(深呼吸・瞑想・趣味など)
  • ・緊張場面を避けすぎず、「慣らす」リハビリも重要

◆ 当院での対応

当院では、ガス型IBSを含む過敏性腸症候群の診断・治療を行っています。
内視鏡検査で他の疾患を除外し、症状のタイプに応じて薬物治療や生活指導を組み合わせます。
長引くお腹の張りやガスの悩みも、お気軽にご相談ください。

◆ まとめ|ガス型IBSは「気のせい」ではありません

ガス型IBSは、腸の過敏性や腸内環境の変化、ストレスなどが関与するれっきとした疾患です。
「検査で異常がないから」と放置せず、早めに専門医に相談することで、症状の改善と安心感が得られます。
当院では、大腸カメラ胃カメラ・腸内環境の検査まで一貫して行っております。


阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック|消化器内科・内視鏡内科・肛門外科・内科

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