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尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
ラーメンは日本人にとって身近で人気のある料理ですが、「スープを飲み干すと体に悪そう」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際、ラーメンのスープには塩分や脂質が多く含まれ、飲み干すことで一度に過剰な栄養素を摂取してしまうことがあります。本記事では、ラーメンのスープを飲み干さないほうがよい医学的な理由に加えて、食後の運動で健康を守る工夫についても解説します。
◆ ラーメンスープの正体とは?
ラーメンスープは、食塩、動物性脂肪(ラードや鶏油など)、しょうゆや味噌といった調味料、だし成分、香味油などを高濃度に溶かし込んだ「濃縮液」です。麺や具材に加えてスープまで飲み干すと、1杯あたり5〜7g程度の塩分と100〜300kcalの余分なカロリーを追加摂取することになります。これは健康を意識する上で無視できない量です。
◆ 塩分過多によるリスク
日本人の食塩摂取目標量は、男性で1日7.5g未満、女性で6.5g未満とされています。ラーメンスープを完飲するだけで、ほぼ1日の推奨量に達してしまいます。
- ・高血圧の悪化:塩分は体内に水分を保持し、血圧を上昇させます。長期的には動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中のリスクが高まります。
- ・腎臓への負担:塩分は腎臓でのろ過機能に負担をかけ、腎機能低下やむくみの原因となります。
- ・胃がんリスク:塩分は胃粘膜を傷つけ、ピロリ菌感染と合併すると胃がんの発症リスクをさらに高めます。
◆ 脂質とカロリー過多
とんこつや背脂系ラーメンでは、スープに多くの飽和脂肪酸が含まれます。完飲することで摂取カロリーはさらに上乗せされ、肥満や脂肪肝の原因となります。
- ・体重増加:麺や具材に加え、スープ完飲で1000kcalを超えることもあり、エネルギー過多に直結します。
- ・胃腸への負担:高脂肪のスープは胃の排出を遅らせ、胃もたれや胸やけを引き起こします。
- ・膵臓・肝臓への負担:脂質代謝に関わる臓器に負担をかけ、膵炎や脂肪肝のリスクが増します。
◆ プリン体や添加物の影響
だしや肉エキスを濃縮したスープにはプリン体も含まれ、痛風や高尿酸血症の悪化要因となります。また、加工調味料にはリン酸塩などが含まれることがあり、腎機能障害のある方にとっては注意が必要です。
◆ 疾患との関連
スープを飲み干す習慣は、以下の疾患リスクを高める可能性があります。
- ・高血圧や心不全の悪化
- ・慢性腎臓病の進行
- ・胃炎や胃潰瘍、胃がん
- ・脂質異常症や脂肪肝
- ・逆流性食道炎による胸やけや咳
◆ ラーメンを食べた後は「運動」でリセットを
塩分やカロリーの摂取をゼロにすることはできませんが、運動によって体に与える負担を軽減することが可能です。
- ・有酸素運動:ウォーキングや軽いジョギングで血流を促し、余分な塩分の排泄を助けます。
- ・筋トレ:基礎代謝を上げることで、脂肪燃焼を効率的に進めます。
- ・水分摂取:ラーメンスープではなく水やお茶で水分を補給し、塩分を尿として排泄することが大切です。
たとえば、1杯のラーメン(600〜800kcal)を食べた場合、30分〜1時間程度のウォーキングである程度カロリーを相殺できます。食べたら動く、という習慣をつけることが健康維持の秘訣です。
◆ 当院でできるサポート
当院では、高血圧・脂質異常症・胃食道逆流症・胃がんリスクなど、食生活に関わる幅広い消化器疾患の診療を行っています。必要に応じて胃カメラや大腸カメラ、CT・エコーを組み合わせ、生活習慣病の背景も含めたトータルケアを行っています。院長は京都大学医学部附属病院や大阪国際がんセンターで20,000件以上の内視鏡検査を担当してきた実績があり、質の高い診療を地域でご提供します。
◆ まとめ
ラーメンのスープは美味しさの源ですが、塩分や脂質が濃縮されているため、飲み干すと高血圧・腎障害・胃腸疾患・肥満などのリスクが一気に高まります。
「スープは残す」という小さな工夫に加えて、「食べたら運動する」という習慣を身につけることで、ラーメンを楽しみながら健康を守ることができます。気になる症状や生活習慣病がある方は、どうぞお気軽に当院にご相談ください。
当院は、尼崎市・阪急塚口駅北口から徒歩1分の立地にあり、通勤やお買い物ついでにも立ち寄りやすい環境です。
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