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尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
「咳き込んだあとにえずく」「ひどいときには吐いてしまう」——
こうした症状を訴える方が、最近少しずつ増えています。
一見“風邪の延長”のように感じるかもしれませんが、胃や食道、喉のトラブルが関係していることもあります。
今回は、咳のあとにえずく・吐いてしまう原因と、受診の目安について解説します。
◆ 咳の後に「えずく」仕組み
えずき(嘔吐反射)は、喉や食道の刺激、あるいは脳の嘔吐中枢が刺激されることで起こります。
咳き込みが強く続くと、喉や横隔膜に力が入り、吐き気を誘発することがあります。
特に次のような場合に、えずきや嘔吐が起こりやすくなります。
- ・長引く強い咳で喉の筋肉が過敏になっている
- ・咳の反動で胃酸や胃内容物が逆流している
- ・鼻水や痰が喉に流れ込み後鼻漏を起こしている
- ・ストレスや自律神経の乱れで吐き気の閾値が下がっている
◆ よくある原因疾患
① 胃食道逆流症(GERD)
咳と嘔吐の組み合わせで最も多いのが、胃酸の逆流です。
咳き込みが続くことで腹圧が上がり、胃酸が食道や喉に逆流してむせる・えずくという流れが起こります。
逆流が慢性的に続くと、食道や喉の炎症、慢性咳の原因にもなります。
② 咳喘息・気管支炎
咳そのものが長引くタイプの喘息(咳喘息)や気管支炎でも、えずきを伴うことがあります。
咳発作が強いと、吐き気を感じるほどの呼吸筋収縮が起こり、結果的に嘔吐してしまうこともあります。
③ 後鼻漏(こうびろう)
鼻水が喉の奥へ流れ落ちることで咳や吐き気を誘発する状態です。
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が原因で起こり、特に就寝中や朝方に症状が出やすいのが特徴です。
④ ストレス・自律神経の乱れ
精神的な緊張やストレス、睡眠不足などで自律神経が乱れると、嘔吐反射が敏感になり、咳の刺激で簡単に吐き気が出ることがあります。
胃の働きが低下し、胃内容物が逆流しやすくなることも関係します。
⑤ 薬の副作用
降圧薬(特にACE阻害薬)や鎮咳薬の一部により、咳や吐き気が起こることもあります。
服薬中の方は、医師に相談することで薬の調整が可能な場合もあります。
◆ 受診の目安
次のような症状がある場合は、消化器内科や耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
- ・咳の後に繰り返し吐いてしまう
- ・胸やけ、のどの違和感が続く
- ・夜間や朝方の咳が多い
- ・痰が少なく、乾いた咳が長引く
- ・食後や就寝中にむせる
単なる風邪と思って放置していると、胃食道逆流症や咳喘息などが進行してしまうこともあります。
特に咳と消化器症状が両方ある方は、一度しっかりと検査を受けることをおすすめします。
◆ 当院での検査と治療
当院では、咳や吐き気の原因を明らかにするために以下のような検査を行います。
- ・上部消化管内視鏡(胃カメラ検査)
- ・胸部レントゲンやCTで肺の異常を確認
- ・必要に応じて血液検査や呼吸機能検査
治療は原因に応じて行い、逆流を抑える薬・咳を抑える薬・鼻炎治療・生活習慣の改善などを組み合わせて対応します。
◆ 日常生活でできる対策
- ・食後すぐに横にならない
- ・就寝の3時間前までに食事を終える
- ・脂っこいものや刺激物を控える
- ・枕を少し高くして寝る
- ・禁煙を心がける
- ・ストレスをためない生活リズムを意識する
◆ まとめ
咳き込みのあとにえずいたり吐いてしまうのは、咳そのものだけでなく胃や食道の逆流、鼻や自律神経の不調が関わっていることも少なくありません。
原因を正しく見極めることで、再発を防ぎ、咳も嘔吐も落ち着くケースが多いです。
症状が続く方は、ぜひ一度当院までご相談ください。
当院は、尼崎市・阪急塚口駅北口から徒歩1分の立地にあり、通勤やお買い物ついでにも立ち寄りやすい環境です。
また、伊丹市・西宮市・豊中市・大阪市(淀川区、西淀川区)などの隣接エリアや、
阪急西宮北口駅・武庫之荘駅・園田駅・神崎川駅・十三駅・稲野駅・新伊丹駅・伊丹駅といった周辺の駅からのアクセスも良好です。
JR猪名寺駅、塚口駅、尼崎駅や立花駅からはバスでのご来院も便利です。
遠方からお越しの方にもスムーズにご来院いただけるよう、アクセス情報は公式サイトにも詳しく掲載しています。
胃カメラ・大腸カメラなどの検査をご希望の方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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