
尼崎市塚口の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
「左の肋骨の下あたりが痛い」「左のお腹の上の方が痛い」と来院される患者さんは少なくありません。右上腹部痛は胆石や胆のうの病気を思い浮かべる方も多いですが、左上腹部痛は原因がさまざまで、注意が必要です。
左上腹部痛の主な原因
左上腹部には、胃・脾臓・大腸(下行結腸・横行結腸)・膵臓の一部などが存在します。それぞれの臓器が不調をきたすことで、痛みが現れる可能性があります。
- ■ 胃炎・胃潰瘍:食後の痛みや空腹時の不快感、みぞおちから左上腹部にかけての痛み
- ■ 脾腫・脾梗塞:感染症や血液疾患などによる脾臓の腫れや血流障害で痛みが出る
- ■ 膵炎:アルコール摂取後の激しい上腹部痛や背部への放散痛、吐き気を伴うことも
- ■ 過敏性腸症候群(IBS)や便秘:大腸ガスや便のたまりによる不快感・痛み
- ■ 腸炎・虚血性腸炎:下痢や血便を伴うことも。左側の大腸に炎症が及ぶと痛みが出やすい
自己判断せず、正確な診断を
左上腹部の痛みは、一時的な不調だけでなく、胃がん・大腸がん・膵臓疾患など、早期発見が重要な病気のサインであることもあります。
当院では、腹部エコー・血液検査・CT検査・胃カメラ・大腸カメラなどを用いて、原因を正確に調べることができます。
胃や大腸の内視鏡検査が有効なケースも
胃や大腸が原因の左上腹部痛の場合、胃カメラや大腸カメラによる内視鏡検査がとても有効です。
まとめ|「なんとなく左が痛い」も見逃さないで
左上腹部の痛みは、「そのうち治るだろう」と軽く考えず、正しい診断と早めの対応が大切です。
気になる症状がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。