尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。

「生理前になると便秘になる」「生理中は下痢や胃もたれがひどい」――当院でも女性患者さんからよく相談を受ける症状です。
これらの不調は、女性ホルモンの変動と胃腸機能の密接な関わりが背景にあります。
この記事では、院長がこれまでの臨床経験やガイドラインに基づき、月経と胃腸不調の関係を詳しくご説明します。

◆ 院長の経験から見える「月経と胃腸の関係」

院長はこれまで、京都大学医学部附属病院や大阪国際がんセンターといった国内有数の消化器診療施設で数多くの女性患者さんの診療に携わってきました。
その経験からも、月経前に便秘、月経中に下痢・腹痛や食欲不振といった消化器症状を訴える方は非常に多いと実感しています。
一見「婦人科の問題」と思われがちですが、消化器内科でも日常的に相談されるテーマです。

◆ なぜ月経で胃腸が不調になるのか

月経周期に伴い、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が変化します。

• ・排卵後から月経前に増えるプロゲステロンは腸の動きを抑え、便秘を引き起こしやすい
• ・月経直前にプロゲステロンが急激に低下すると、腸の蠕動が一気に活発化し、下痢や腹痛を招く
• ・エストロゲンの変動は消化管の知覚過敏に関与し、胃もたれや吐き気を感じやすくする

このようにホルモンの変化そのものが胃腸のリズムに影響を与えるため、月経関連の消化器症状は医学的にもよく説明がつきます。

◆ よくある症状と臨床現場での実感

当院を受診される女性の患者さんで、月経周期と関連して次のような症状を繰り返すケースが多くみられます。

• ・便秘や下痢の周期的な変化
• ・下腹部の張り感や鈍痛
• ・胃もたれ、吐き気
• ・食欲不振、体調不良

これらの症状は過敏性腸症候群（IBS）や機能性ディスペプシアなどと重なることもあり、診断が難しいケースもあります。

◆ 受診を検討すべきサイン（信頼性）

月経に伴う不調であっても、以下のような場合は消化器内科の受診をおすすめします。

• ・便に血が混じる
• ・体重減少が続いている
• ・夜間も下痢や腹痛で目が覚める
• ・市販薬や生活習慣改善でも症状が改善しない

これらは潰瘍性大腸炎や大腸がんなどの重篤な病気のサインである可能性もあります。
「生理だから、ホルモンバランスの影響かもしれない。」と自己判断せず、必要に応じて胃カメラ検査や大腸カメラ検査を受けることが大切です。

👉 当院の胃カメラ検査についてはこちら

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◆ 日常生活でできる工夫

生活習慣の見直しにより、症状を和らげることが可能です。

• ・食物繊維や発酵食品を取り入れ、腸内環境を整える
• ・冷えを避け、血流を良くする習慣を心がける
• ・アルコールやカフェインを控える
• ・十分な睡眠とストレスケアを取り入れる

当院では、内視鏡検査や血液検査の結果に基づいて、患者さんそれぞれに合わせた生活指導を行っています。

まとめ｜月経関連の胃腸不調を軽視せず、安心につなげるために

女性の月経周期と胃腸の不調には明確な医学的関連があります。
多くは一時的な症状ですが、背景に思わぬ消化器疾患が隠れていることもあるため注意が必要です。
当院院長は京都大学医学部附属病院や大阪国際がんセンターで消化器疾患に対する専門的研鑽を積み、研究・論文発表も行ってきました。
その経験と専門性を活かし、患者さんに寄り添った診療を行っています。

「生理だから仕方ない」とあきらめず、症状が気になる方はぜひ阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックへご相談ください。

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