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尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
当院では、胃腸炎・下痢・腹痛などの消化器疾患や消化器症状に幅広く対応しています。
今年(2025年)は、6月9日に近畿地方で梅雨入りしました。
湿気と気温が高まるこの季節、実は消化器の不調がぐっと増える時期です。
「なんとなくお腹の調子が悪い」「急に下痢が続いている」「食後に気持ち悪くなる」といった症状は、
この時期ならではの病気のサインかもしれません。
今回は、梅雨時期に増えてくる消化器疾患と、その対策、当院での診療内容をご紹介します。
梅雨に増える主な消化器疾患
■ 細菌性腸炎・食中毒
カンピロバクターやサルモネラ、腸炎ビブリオなど、高温多湿の環境で増殖しやすい細菌による腸炎がこの時期に増加します。
生肉や刺身の不適切な取り扱いによる家庭内感染や、飲食店での食中毒事例が報告されることがあります。
■ ウイルス性腸炎(ノロ・アデノなど)
冬の印象が強いウイルス性腸炎ですが、湿気の多い梅雨〜夏にも散発的に流行します。
特に、高齢者施設・保育園などでの集団感染に注意が必要です。
■ 胃腸の機能低下(機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群など)
気圧や気温の変化が続くことで自律神経が乱れ、胃腸の働きが低下しやすくなります。
「食欲がない」「胃が重たい」「お腹が張る」「下痢・便秘」などの不調が出る方が増えてきます。
胃腸を守るためのセルフケア
- ■ 食材はしっかり加熱し、すぐに冷蔵庫へ
- ■ 調理器具や手指の衛生管理を徹底
- ■ 冷たいものを摂りすぎず、胃腸を冷やしすぎない
- ■ 睡眠とストレス管理を大切にし、自律神経を整える
当院での対応
- ■ 当日結果が出る血液検査で、病状を迅速に評価
- ■ 腹部エコー・CTで炎症や異常を正確に確認
- ■ 必要に応じて胃カメラ・大腸カメラ検査も対応可能
- ■ 抗菌薬・整腸剤などの適切な治療と生活指導
「様子を見ようかな…」という判断が、症状の悪化や長期化につながることもあります。
お腹の不調が気になる方はぜひお早めにご相談ください。
最後に|地域のかかりつけ医として
梅雨は体調が崩れやすい季節。
胃腸症状は「一時的な不調」と思われがちですが、重大な疾患のサインであることもあります。
当院では地域の“胃腸のかかりつけ医”として、丁寧な診療と検査を提供しています。
「ちょっと気になるだけなんだけど…」という方も、どうぞお気軽にご来院ください。