漢方薬はなぜ食前に服用するの?|阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック|尼崎市の胃カメラ・大腸カメラ

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漢方薬はなぜ食前に服用するの?

漢方薬はなぜ食前に服用するの?|阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック|尼崎市の胃カメラ・大腸カメラ

尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。

「この漢方薬は食前に飲んでください」と説明を受けたことはありませんか?多くの方は、「なぜ食前なのだろう?」と疑問に思われるかもしれません。実は、漢方薬が持つ効果を最大限に引き出すためには、服用のタイミングがとても重要です。本記事では、漢方薬が食前に処方される理由と、その背景にある医学的な意味をやさしく解説します。

◆ 漢方薬と西洋薬の違い

まず理解しておきたいのは、漢方薬と西洋薬の位置づけの違いです。
・西洋薬は特定の成分が体の特定の部位に作用することを目的にしています。
・漢方薬は複数の生薬を組み合わせ、体全体のバランスを整えることを重視します。

漢方薬は「体質」「気・血・水の流れ」「自律神経の状態」などを考慮して処方されるため、服用のタイミングによって吸収効率や効果に違いが出やすいと考えられています。

◆ なぜ食前に服用するのか

漢方薬が食前に勧められる主な理由は以下の通りです。

  • ・空腹時は胃腸に食べ物が残っていないため、生薬の成分がより吸収されやすい
  • ・食後に服用すると消化活動で胃酸が強まり、成分が変化しやすい
  • ・胃腸の動きを直接調整したい場合、食事の影響を受けない方が効果的

特に「胃腸の不調」や「体力の低下」を整える漢方薬は、食前の空腹時に摂取することで効果が出やすいとされています。

◆ 食後に服用されることもある

すべての漢方薬が食前とは限りません。胃への刺激が強い処方や、患者さんの胃腸が弱っている場合は、食後や食間(食後2~3時間)に飲むよう指示されることもあります。つまり「食前=必ず正解」ではなく、処方内容と体調に合わせて変わるのです。

◆ 漢方薬と消化器の関わり

漢方は「脾胃(消化吸収の働きを担う)」を重視します。食欲不振、胃もたれ、便秘や下痢といった消化器症状は、西洋医学では器質的な異常がなくても、漢方では体質に合わせた治療が可能です。
当院では、必要に応じて胃カメラ大腸カメラを行い、胃潰瘍や大腸ポリープなどの病気が隠れていないか確認したうえで、漢方の活用を検討します。
また、必要に応じてCTやエコーなどの画像検査も行い、安心して治療を進められるよう配慮しています。

◆ 消化器内科でよく使う代表的な漢方薬

実際に消化器内科でよく処方される漢方薬には、次のようなものがあります。

  • 六君子湯(りっくんしとう):食欲不振や胃もたれ、体力の低下に用いられます。胃腸の働きを整え、消化を助ける作用があります。
  • 大建中湯(だいけんちゅうとう):お腹の冷えや腹部膨満感、腸の動きが弱いときに処方されます。腸管の血流を改善し、蠕動運動を促進する効果が期待できます。
  • 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):胃のつかえ感、吐き気、下痢などに適応されます。胃腸の炎症や不快感を和らげる働きがあります。

これらの漢方薬は、患者さんの体質や症状に合わせて使い分けられます。単独で効果を発揮することもあれば、西洋薬と併用して治療の幅を広げることもあります。

◆ 漢方薬を飲むときの注意点

  • ・熱いお湯に溶かすと飲みやすく、吸収もよい
  • ・コーヒーやジュースでの服用は避け、水またはぬるま湯で服用
  • ・体質や症状によって合う・合わないがあるため、独断で中止せず医師に相談

◆ 受診の目安

以下の症状が続く場合は、一度消化器内科を受診されることをおすすめします。

  • ・胃もたれや胸やけが長引く
  • ・便秘や下痢を繰り返す
  • ・体重減少や血便がある
  • ・市販薬やサプリを試しても改善しない

漢方で対応できる症状の中には、胃がんや大腸がんの初期症状と重なるものもあります。そのため、必要に応じて内視鏡検査を行い、病気を早期に発見することが重要です。

◆ 当院での取り組み

当院では、眠ったまま受けられる苦痛の少ない胃カメラ大腸カメラに対応しており、必要に応じて日帰りの大腸ポリープ切除も可能です。
院長は京都大学医学部附属病院や大阪国際がんセンターなど国内有数の施設で20,000件以上の内視鏡検査・治療を担当してきた経験があり、安心して検査・治療を受けていただけます。

◆ まとめ

漢方薬が食前に処方されるのは、成分を効果的に吸収し、胃腸の働きを調整するためです。ただし、すべてが食前というわけではなく、体調や薬の種類によっては食後や食間に服用する場合もあります。
また、六君子湯・大建中湯・半夏瀉心湯といった代表的な処方は、消化器内科で幅広い症状に用いられています。
症状が続く場合や不安がある場合は、我慢せずに医師へご相談ください。当院では患者さん一人ひとりに合った治療をご提案いたします。


阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック|消化器内科・内視鏡内科・肛門外科・内科

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