痔とウォシュレットの関係|使いすぎのデメリットに注意|阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック|麻酔を使った胃カメラ・大腸カメラ

兵庫県尼崎市塚口町1丁目3-30-1 ISHIDAIビル3F
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痔とウォシュレットの関係|使いすぎのデメリットに注意

痔とウォシュレットの関係|使いすぎのデメリットに注意|阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック|麻酔を使った胃カメラ・大腸カメラ

尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
当院では、痔や肛門の不調に関する診療にも対応しており、多くの方から「ウォシュレットって痔に良いのですか?」というご質問をいただきます。

ウォシュレット(温水洗浄便座)は、清潔を保ちやすく、トイレットペーパーの摩擦を軽減する点で便利ですが、使い方を間違えると、痔の悪化や肛門の皮膚トラブルにつながることもあるため注意が必要です。

ウォシュレットのメリット

  • ■ 肛門周囲を清潔に保てる
  • ■ トイレットペーパーによる刺激を軽減できる

実は注意が必要|ウォシュレットのデメリット

使いすぎや高圧洗浄による以下のようなデメリットが報告されています。

  • 皮膚のバリア機能低下・「温水便座症候群」
    長時間・強い水圧で洗浄を続けることで皮脂膜がはがれ、かゆみ・ただれ・炎症を引き起こす症例が報告されています。
  • 切れ痔への刺激
    特に切れ痔の方では、強い水圧が痛みを誘発するケースがあるため注意が必要です。
  • 依存傾向や排便リズムの乱れ
    「洗わないと不安」といった心理的依存が生じ、かえって排便障害を招く場合もあります。

専門家の見解

ウォシュレットの使いすぎによる皮膚障害は、「温水洗浄便座症候群」として複数の報告があります。以下のような注意喚起がなされています:

  • ■ 「洗い過ぎは皮脂膜をはがしとってしまいます。切れ痔では痛みを感じることがあります」
  • ■ 「肛門のかゆみを伴う『温水洗浄便座症候群』という症例もあり、長時間・高水圧の使用は避けるべき」
  • ■ 「痔になってからウォシュレットを導入する方もいますが、かえって悪化する場合もあるため注意が必要」

ウォシュレット使用のポイント

  • ■ 水温は37〜38℃程度のぬるめで
  • ■ 水圧は「弱」に設定
  • ■ 洗浄時間は10〜20秒以内に
  • ■ 洗浄後はやさしく押し拭きし、乾燥しすぎないよう注意

当院での対応

当院では、いぼ痔・切れ痔・肛門周囲のかゆみなど、肛門の不調にも対応しています。
市販薬で改善しない出血や違和感、大腸カメラでの精査が必要なケースなどもご相談ください。

最後に|“やさしいケア”が痔を守る第一歩

ウォシュレットは便利な道具ですが、長時間・高頻度の使用は皮膚への負担や痔の悪化につながる恐れがあります。

気になる症状がある方は、恥ずかしがらずに早めの相談をおすすめします。
地域の“おしりのかかりつけ医”として、やさしく丁寧な診療を心がけております。