細菌性腸炎の原因菌と違い|サルモネラ・O-157・エロモナスも要注意|尼崎市で麻酔を使って眠ったまま受けられる胃カメラ・大腸カメラ|阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック

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細菌性腸炎の原因菌と違い|サルモネラ・O-157・エロモナスも要注意

細菌性腸炎の原因菌と違い|サルモネラ・O-157・エロモナスも要注意|尼崎市で麻酔を使って眠ったまま受けられる胃カメラ・大腸カメラ|阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニック

尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。

以前、当院の医療コラムでは「カンピロバクター腸炎」について詳しくご紹介しました(カンピロバクター腸炎の記事はこちら)。

今回は、それ以外の細菌性腸炎についても知っておきたいポイントを解説します。

よくみられる細菌性腸炎の原因と特徴

原因菌 主な症状 潜伏期間 感染経路 特徴的な注意点
サルモネラ属菌 発熱、腹痛、下痢、吐き気、時に血便 6~72時間 生卵、加熱不十分な鶏肉・牛肉、ペット(爬虫類) 子どもや高齢者は重症化リスクあり
腸管出血性大腸菌(O-157など) 激しい腹痛、水様便~血便、時に発熱 3~8日 汚染された肉類、生野菜、接触感染 HUS(溶血性尿毒症症候群)に注意
エロモナス属菌 軽度の下痢、まれに血便や嘔吐 1~2日 川や池の水、生魚など 免疫低下時に悪化リスクあり

治療は?抗菌薬は必要?

多くの細菌性腸炎は対症療法(安静、水分補給、食事療法)で自然軽快しますが、以下のようなケースでは抗菌薬の使用が検討されます:

  • ・高熱や激しい腹痛がある場合
  • ・血便や症状が長引いている場合
  • ・基礎疾患を有する方や高齢者・小児

ただし、O-157などの腸管出血性大腸菌では抗菌薬が逆効果になることもあるため、医師の診断に基づいた対応が重要です。

予防のためにできること

  • ・食材はしっかり加熱調理する(生肉・卵は特に注意)
  • ・調理器具の消毒や使い分けを徹底
  • ・ペットや川・海の水との接触後は手洗いを
  • ・海外旅行時は飲料水や氷、生野菜に注意

気になる症状があれば、当院にご相談ください

腹痛・下痢・発熱などの症状がある場合は、血液検査・腹部CTなどの検査を用いて、正確な診断と早期治療が可能です。

当院では、安心してご相談いただける体制を整えております。どうぞお気軽にお問い合わせください。