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尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
「胃カメラで胃の中を見るのはわかるけれど、十二指腸ってどこ?」「どんな病気が見つかるの?」
そんな疑問を持つ方も多いと思います。
十二指腸は、胃と小腸をつなぐ消化の要となる臓器で、胃カメラによって直接観察することができます。
この記事では、十二指腸の基本構造から、胃カメラで発見できる主な病気までわかりやすく解説します。
◆ 十二指腸とは?
十二指腸(じゅうにしちょう)は、胃のすぐ下にある最初の小腸部分です。
長さは約25~30cmで、ちょうど「人の指12本分の長さ」ほどあることからこの名前がつきました。
主な役割は以下の通りです。
- ・胃から送られてきた食べ物(胃内容物)を中和する
- ・胆汁(肝臓から)や膵液(膵臓から)を受けて消化を進める
- ・栄養吸収の準備を行う
つまり、十二指腸は胃の消化を引き継ぎ、小腸での吸収へとつなぐ重要な中継点なのです。
◆ 胃カメラで十二指腸まで観察できる
一般的に「胃カメラ」と呼ばれる内視鏡検査では、食道・胃・十二指腸の一部(主に十二指腸球部・下行部)までを観察できます。
特に十二指腸球部は、胃潰瘍の影響を受けやすく、潰瘍や炎症ができやすい部位です。
胃カメラによって、十二指腸の粘膜の色・形・びらん・潰瘍・腫瘍などを直接確認でき、必要に応じて生検(組織検査)も行います。
◆ 胃カメラでわかる十二指腸の主な病気
① 十二指腸潰瘍
十二指腸に胃酸の影響で粘膜が深く傷ついた状態です。
空腹時や夜間のみぞおち痛、背中への痛み、黒い便(タール便)などが特徴です。
主な原因はピロリ菌感染や鎮痛薬(NSAIDs)の使用です。
治療は、胃酸を抑える薬(PPIやP-CAB)とピロリ菌除菌が中心です。
② 十二指腸炎
軽度のびらんや赤みなど、潰瘍に至らない炎症の状態です。
暴飲暴食、ストレス、薬(特に鎮痛薬)などが原因で、胃の不調と一緒に起こることが多いです。
③ 十二指腸ポリープ
十二指腸の粘膜にできる小さな隆起(できもの)です。
多くは良性ですが、稀に腺腫や腫瘍性変化があるため、経過観察や切除が必要な場合もあります。
④ 乳頭部腫瘍(胆汁・膵液の出口付近)
胆汁や膵液の出口(十二指腸乳頭部)にできる腫瘍です。
早期では症状が出にくく、胃カメラで偶然見つかることもあります。
放置すると胆管が詰まって黄疸を起こすこともあり、早期発見が大切です。
⑤ セリアック病・好酸球性腸炎など
海外ではよく知られていますが、日本でも稀にみられます。
免疫やアレルギーの異常で十二指腸の粘膜が傷つく病気で、腹部膨満や下痢、体重減少などの症状が出ます。
組織検査(生検)によって診断します。
◆ 十二指腸の病気が疑われる症状
- ・みぞおちの痛み(特に空腹時)
- ・夜間にお腹が痛くなる
- ・食後の膨満感、胃もたれ
- ・黒っぽい便(出血のサイン)
- ・背中や右上腹部の違和感
これらの症状が続く場合は、胃カメラで胃・十二指腸を確認することが勧められます。
◆ 十二指腸疾患の検査・治療
当院では、次のような検査・治療に対応しています。
- ・鎮静剤を使用した苦痛の少ない胃カメラ
- ・ピロリ菌検査・除菌治療
- ・胃酸抑制薬(PPI、P-CAB)による潰瘍治療
- ・組織検査による腫瘍性病変の評価
- ・必要に応じた他院連携(ERCP・手術など)
◆ まとめ|十二指腸の健康は「胃」と「腸」のバランスが鍵
十二指腸は、胃と腸の間に位置し、消化の要となる臓器です。
胃酸・胆汁・膵液の影響を受けやすく、ストレスや薬、ピロリ菌などで炎症や潰瘍が起こることがあります。
胃カメラで直接観察できるため、早期発見・早期治療が可能です。
みぞおちの痛みや胃もたれが続く方は、ぜひ一度ご相談ください。
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