
尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
当院は、胃カメラ・大腸カメラに加え、CT検査による画像診断にも対応している消化器内科クリニックです。
腹痛・下痢・発熱・血便・体重減少など、さまざまな腹部症状に対して、CT検査を必要に応じて行っています。
CTというと「がんの検査?」というイメージを持たれる方も多いのですが、実は日常診療で非常に活躍する検査です。
今回は、腹部CTの具体的な活用シーンとそのメリットについてご紹介します。
腹部CTとは?
腹部CTは、X線を用いて体を輪切り状に撮影することで、臓器・血管・腸管などの構造や異常を立体的に描出できる検査です。
検査時間は数分程度で、痛みもなく短時間で正確な情報が得られるのが特徴です。
腹部CTが活躍する症状・疾患の例
- ■ 発熱と右下腹部痛:虫垂炎(盲腸)の評価に有用
- ■ 激しい下痢・発熱・血便:感染性腸炎・虚血性腸炎の鑑別に
- ■ 上腹部の鈍い痛み:膵炎や胆石の診断に
- ■ 体重減少・便通異常:大腸がんや狭窄のスクリーニングに
- ■ 腹部全体の違和感:腹水や腫瘍性病変の把握に
腹部エコーとの違い
特徴 | 腹部エコー | 腹部CT |
---|---|---|
被ばく | なし | あり(低線量で調整) |
表現できる範囲 | 腸管ガスや体型により、一部限定的 | 広範囲・深部も可 |
得意な疾患 | 肝臓・胆のう・腎臓など | 腸炎・膵炎・腫瘍など |
検査時間 | 約10〜15分 | 数分で終了 |
当院の腹部CT検査の特徴
- ■ 院内で即日CT検査が可能
- ■ 緊急性のある症状にも迅速に対応
- ■ 内視鏡や血液検査との組み合わせで精度の高い診断
- ■ 放射線診断の専門医による遠隔読影も実施
当日の診断は院長が行い、必要な場合は提携している専門医による遠隔読影の結果も踏まえて、より精度の高い診断を行っています。
こんなときは腹部CTを検討
- ■ 腹痛・下痢・血便が数日続いている
- ■ 発熱を伴う腹部症状
- ■ 膵炎や胆のう炎の既往がある
- ■ 内視鏡では見えにくい領域の評価が必要
最後に
「この症状でCTが必要?」と迷われる方も多いと思います。
当院では、必要最小限で最適な検査をという方針のもと、丁寧にお話を伺いながら検査の必要性をご提案しています。
お腹の不調でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。