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尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
診察の際に「薬は必ず水で飲んでください」とご案内することがあります。なぜ水でなければいけないのか、不思議に思った方もいらっしゃるかもしれません。実は、コーヒーやジュースなどで薬を飲むと、薬の効果が変化したり、副作用が出やすくなることがあるのです。本記事ではその理由に加え、白湯をおすすめする理由についても詳しく解説します。
◆ なぜ水で飲むのが基本なのか
薬は体内で吸収されて血液に入ることで効果を発揮します。水は中性で、薬の成分にほとんど影響を与えません。また胃や腸に負担をかけずに通過しやすいため、最も安全かつ確実な飲み方です。コップ1杯(約200ml)の水と一緒に服用することで、薬が食道に貼りつくのを防ぎ、胃腸での吸収を助けます。
◆ 白湯(さゆ)がおすすめな理由
常温の水に加えて、ぬるめの白湯で薬を飲むのも非常に良い方法です。白湯は37〜40度前後に温めた水で、以下のような利点があります。
- ・体温に近いため胃腸への刺激が少なく、特に高齢の方や胃腸の弱い方に向いている
- ・血流をやさしく促し、薬の吸収をスムーズにする効果が期待できる
- ・冷たい水でお腹が冷えるのを避けたい方にも安心
ただし、熱すぎるお湯は逆に胃粘膜を刺激してしまうので注意が必要です。
◆ コーヒーで薬を飲んではいけない理由
- ・カフェインとの相互作用:眠気止めや気管支拡張薬と重なると、不眠や動悸を強める可能性があります。
- ・鉄分吸収の妨げ:鉄剤をコーヒーやお茶と一緒に飲むと吸収が悪くなり、貧血改善の効果が下がります。
◆ ジュースで薬を飲んではいけない理由
- ・酸による薬の分解:オレンジジュースやグレープフルーツジュースは酸性が強く、一部の薬を分解してしまいます。
- ・グレープフルーツジュースの相互作用:血圧の薬や抗アレルギー薬の血中濃度を上昇させ、副作用のリスクを高めます。
- ・糖分の影響:糖尿病患者さんでは血糖コントロールを乱す可能性があります。
◆ 牛乳やお茶も注意が必要
牛乳で抗生物質(テトラサイクリン系・ニューキノロン系)を飲むとカルシウムが薬と結合し、吸収を妨げます。緑茶のタンニンは鉄剤の吸収を妨げるため、これも避けるべきです。
◆ 正しい薬の飲み方のポイント
- ・基本はコップ1杯の水で飲む
- ・胃腸にやさしい白湯も推奨される
- ・お茶、コーヒー、ジュース、牛乳は避ける
- ・服薬のタイミングがずれた場合は自己判断せず医師や薬剤師に確認する
◆ まとめ
薬は水、もしくは白湯で飲むことが最も安全で、薬の効果を十分に発揮させるための基本です。コーヒーやジュース、牛乳、お茶などは薬の吸収や作用を妨げたり、副作用のリスクを増やす可能性があります。
特に胃腸に負担をかけたくない方には白湯が適しています。「たかが飲み方」と思わず、正しい方法を守ることが健康につながります。疑問があればぜひ医師や薬剤師に相談してください。
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