
こんにちは。尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
今回は患者さまからもよくご質問いただく、「虫垂を切除すると体にどんな影響があるのか?」についてお話しします。
虫垂とは?
虫垂(ちゅうすい)は、大腸の始まり(盲腸)から突き出た小さな袋状の器官で、長さは5〜10cm程度です。かつては「役に立たない臓器」とも言われていましたが、最近の研究では腸内細菌のバランス維持や免疫機能の一部に関与している可能性があるとされています。
虫垂炎になったらどうする?
虫垂が炎症を起こすと「虫垂炎(通称:盲腸)」となり、右下腹部の強い痛みや発熱、吐き気などの症状を引き起こします。
かつては虫垂炎=手術というのが一般的でしたが、現在ではまず抗生剤による保存的加療が試みられるようになっています。
ただし、以下のような場合は手術による虫垂切除が選択されます:
- ・抗生剤の効果が乏しく、症状が改善しないとき
- ・穿孔性虫垂炎(虫垂が破れてしまっている状態)などの緊急性が高いとき
- ・再発を繰り返している場合
虫垂を切除した後、体に影響はある?
「免疫に関わっているなら、虫垂を取ったら体が弱くなるのでは?」と心配される方もいます。
確かに虫垂にはリンパ組織が多く、免疫系の一部と考えられていますが、虫垂を切除しても健康上の重大な支障はないというのが医学的なコンセンサスです。
院長の見解|「虫垂を切除した方も普通の生活を送れます」
当院院長も、これまで多くの虫垂炎の患者さんに対応してきましたが、切除後に大きな体調の変化を感じた方はほとんどいません。
「虫垂を取ったからといって免疫力が大きく下がる、体が弱くなるという心配は基本的にありません。虫垂炎で切除を受けた方は、通常の方と同じように生活を送ることができます」というのが当院の考えです。
まとめ|必要なときは安心して治療を受けましょう
虫垂は体の中にある小さな臓器ですが、炎症を起こすと時に命に関わることもあります。
現在では抗生剤による治療が第一選択とされていますが、状況によっては手術が必要になることもあります。
切除による大きな弊害はないとされていますので、必要なときには安心して治療を受けることが大切です。
当院では虫垂炎の診断に有用とされる、腹部CT検査に常時対応しています。また、虫垂炎に対する抗生剤加療も随時行っております。
ご不安がある方は、いつでも当院へご相談ください。
当院は、尼崎市・阪急塚口駅北口から徒歩1分の立地にあり、通勤やお買い物ついでにも立ち寄りやすい環境です。
また、伊丹市・西宮市・大阪市などの隣接エリアや、
阪急西宮北口駅・武庫之荘駅・園田駅・神崎川駅・稲野駅・新伊丹駅・伊丹駅といった周辺の駅からのアクセスも良好です。
JR猪名寺駅、塚口駅、尼崎駅や立花駅からはバスでのご来院も便利です。
遠方からお越しの方にもスムーズにご来院いただけるよう、アクセス情報は公式サイトにも詳しく掲載しています。
胃カメラ・大腸カメラなどの検査をご希望の方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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