
尼崎市・塚口の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
貧血と診断されると、まずは鉄剤(鉄分の補充薬)を処方されることが一般的です。多くの場合、鉄剤で血液中の鉄が補われることで徐々に改善していきます。しかし、鉄剤を数か月服用しても一向に改善しない場合、背景に消化管からの慢性的な出血(隠れ出血)が潜んでいる可能性があります。
隠れ出血は便や尿に明らかな血が混じらなくても起こり得るため、患者さんご自身では気づきにくいことが特徴です。そのため、気づいたときには貧血が進行していて、息切れ・めまい・倦怠感といった症状が強くなっているケースも少なくありません。
◆ 鉄剤で改善しない貧血に潜む「隠れ出血」
鉄剤で改善しない場合に疑うべき病気には、以下のような消化管疾患があります。
- ■ 胃潰瘍や十二指腸潰瘍による慢性的な出血
- ■ 胃がん・大腸がんなどの腫瘍性疾患
- ■ 大腸ポリープからの持続的な出血
- ■ 痔核や炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
特に注意したいのは、がんによる出血です。症状が乏しくても、少量の出血が続くことで鉄欠乏性貧血が長期にわたり改善しないことがあります。鉄剤を飲んで一時的に改善したとしても、出血が続いていればすぐに再発してしまいます。
◆ なぜ内視鏡検査が必要なのか?
隠れ出血の原因を特定するには、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)や大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)が欠かせません。
内視鏡検査を行うことで、胃や大腸の粘膜を直接観察し、ポリープや潰瘍、がんといった原因を確認することができます。また、必要に応じてその場で組織を採取して病理検査を行い、良性か悪性かの診断を行うことが可能です。
さらに、出血の原因がポリープであれば、その場で切除して治療を完結できることもあります。このように、内視鏡検査は診断と治療を兼ねる非常に有効な手段です。
◆ 受診を考えるべきサイン
次のような場合は早めの受診をおすすめします。
- ■ 鉄剤を服用しても数か月以上改善が見られない
- ■ 黒っぽい便(タール便)が出る
- ■ 血便が繰り返し見られる
- ■ 動悸・息切れ・めまいなど、日常生活に支障が出る症状が強い
- ■ 最近体重が減ってきた、食欲が落ちている
これらのサインがある場合、「単なる鉄不足」と思い込まず、消化器内科での精密検査を受けることが重要です。
◆ 当院でできること
当院では、胃カメラと大腸カメラを同日に受けることも可能です。鎮静剤を用いて眠っている間に検査を行うことができるため、「怖い」「つらい」といった不安を軽減できます。
また、院長は大学病院やがんセンターで多数の消化管出血や腫瘍の症例を経験しており、精度の高い診断と治療を提供しています。
まとめ|鉄剤で治らない貧血は精密検査を
鉄剤を飲んでも改善しない貧血は、消化管からの隠れ出血のサインである可能性があります。
原因を突き止めずに放置すると、潰瘍やがんといった重大な病気を見逃すリスクが高まります。
「鉄剤を飲んでいるのに改善しない…」そんなときは、迷わず内視鏡検査を受けていただくことをおすすめします。
早期発見・早期治療で、安心して日常生活を送れるようサポートいたします。
当院は、尼崎市・阪急塚口駅北口から徒歩1分の立地にあり、通勤やお買い物ついでにも立ち寄りやすい環境です。
また、伊丹市・西宮市・豊中市・大阪市(淀川区、西淀川区)などの隣接エリアや、
阪急西宮北口駅・武庫之荘駅・園田駅・神崎川駅・十三駅・稲野駅・新伊丹駅・伊丹駅といった周辺の駅からのアクセスも良好です。
JR猪名寺駅、塚口駅、尼崎駅や立花駅からはバスでのご来院も便利です。
遠方からお越しの方にもスムーズにご来院いただけるよう、アクセス情報は公式サイトにも詳しく掲載しています。
胃カメラ・大腸カメラなどの検査をご希望の方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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