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【最終更新日:2026年5月22日】
尼崎市・塚口の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
健康診断や人間ドックで、
「CEAが高いと言われた」
「CA19-9が上がっている」
「腫瘍マーカー異常を指摘された」
ということで、不安になって受診される方は少なくありません。
特に「腫瘍マーカー」という言葉から、
「がんではないか…」
と強い不安を感じる方も多いと思います。
しかし実際には、腫瘍マーカー高値=がんとは限りません。
一方で、消化器がんや膵胆道疾患などが隠れている場合もあり、放置せず適切に評価することが重要です。
今回は、代表的な腫瘍マーカーであるCEAとCA19-9について、上昇の原因や考え方、必要な検査について消化器内科専門医がわかりやすく解説します。
● 腫瘍マーカーとは?
腫瘍マーカーとは、体の中でがん細胞が作り出す物質や、がんに反応して体内で増加する物質を血液検査で測定したものです。
ただし、腫瘍マーカーは、
- ◆ 炎症
- ◆ 喫煙
- ◆ 良性疾患
- ◆ 糖尿病
- ◆ 加齢
などでも上昇することがあります。
そのため、腫瘍マーカー単独でがんを診断することはできません。
● CEA(がん胎児性抗原)とは
CEA(Carcinoembryonic Antigen)は、胎児の消化管に存在するタンパク質で、成人では通常ほとんど作られません。
CEAが上昇するとき、以下のような疾患が考えられます。
- ◆ 大腸がん
- ◆ 胃がん
- ◆ 膵がん
- ◆ 肺がん
- ◆ 乳がん
- ◆ (まれに)食道腺がん
特に、食道腺がんでは比較的まれですが、CEAやCA19-9が上昇する例が報告されています。
当院の院長は、こうした食道腺癌に関する臨床研究を行い、その成果を学術論文として発表しています。
▶ 「食道腺癌の臨床的特徴に関する研究(医学書院・胃と腸)」
● CEAはがん以外でも上昇します
CEAは、がんがなくても上昇することがあります。
- ◆ 喫煙習慣
- ◆ 慢性胃炎・胃潰瘍
- ◆ 肝炎・肝硬変
- ◆ 膵炎や胆道系疾患
- ◆ 糖尿病
- ◆ 甲状腺疾患
特に喫煙者では、CEAがやや高値になることがあります。
そのため、「少し高い=すぐにがん」とは限りません。
● CA19-9とは
CA19-9(糖鎖抗原)は、膵臓・胆道・胃・腸などの上皮細胞で産生される物質です。
CA19-9が上昇する主な疾患として、
- ◆ 膵がん
- ◆ 胆のうがん・胆管がん
- ◆ 胃がん
- ◆ 大腸がん
- ◆ (まれに)食道腺がん
などがあります。
● CA19-9は膵がんだけの検査ではありません
患者さんの中には、
「CA19-9が高い=膵がん?」
と不安になられる方も少なくありません。
しかし実際には、CA19-9はがん以外の病気でも上昇することがあります。
- ◆ 胆石症・胆のう炎
- ◆ 慢性膵炎
- ◆ 肝炎・肝硬変
- ◆ 糖尿病
- ◆ 便秘
- ◆ 腸閉塞など腸管通過障害
実際、便秘や胆道炎症などでCA19-9が一時的に高値となり、その後改善するケースもあります。
また、CA19-9は血液型遺伝子の影響を受けるため、「ルイス抗原陰性」の方では、膵がんがあっても数値が上昇しないことがあります。
● 腫瘍マーカーが正常でも、がんが否定できないことがあります
逆に、腫瘍マーカーが正常だからといって、がんが完全に否定できるわけでもありません。
特に早期の胃がん・大腸がん・膵がんでは、CEAやCA19-9が正常範囲のことも少なくありません。
そのため、
- ◆ 症状
- ◆ 健診異常
- ◆ 画像検査
- ◆ 内視鏡検査
などを総合的に判断することが重要です。
● 腫瘍マーカー高値を指摘されたときの考え方
腫瘍マーカーは、体からの「異変のサイン」と考えることが大切です。
「少し高い」と言われた場合でも、焦りすぎる必要はありません。
一方で、
- ◆ 数値が上昇傾向
- ◆ 体重減少
- ◆ 食欲低下
- ◆ 腹痛
- ◆ 黄疸
などを伴う場合には、より詳しい検査が必要になることがあります。
● 当院で行える検査
腫瘍マーカー高値を指摘された方に対して、当院では以下の検査を組み合わせて原因を評価します。
- ◆ 胃カメラ検査:胃がん・胃炎・胃潰瘍などの評価
- ◆ 大腸カメラ検査:大腸がんやポリープの早期発見
- ◆ 腹部エコー・CT検査:肝臓・胆のう・膵臓などの評価
- ◆ 血液検査:肝胆膵機能や炎症反応の評価
当院では、鎮静剤を使用した眠ったまま受けられる胃カメラ・大腸カメラにも対応しています。
また、日帰り大腸ポリープ切除にも対応しています。
● Q&A|偽陽性とはなんですか?
腫瘍マーカーでいう「偽陽性」とは、実際にはがんが存在しないにもかかわらず、CEAやCA19-9が高値になる状態を指します。
実際、健診で腫瘍マーカー高値を指摘され受診された方の中には、精密検査で異常が見つからないケースも少なくありません。
特に、
- ◆ 喫煙
- ◆ 炎症
- ◆ 糖尿病
- ◆ 胆石や胆のう炎
- ◆ 便秘や体調変化
などでも腫瘍マーカーが上昇することがあります。
ただし、一方で消化器がんや膵胆道疾患などが隠れている場合もあるため、
「偽陽性だろう」と自己判断せず、まずは医療機関で評価を受けることが重要です。
● Q&A|軽度上昇程度なら様子見でよいですか?
CEAやCA19-9が少し高い場合、必ずしも緊急性が高いとは限りません。
実際には、
- ◆ 喫煙
- ◆ 炎症
- ◆ 糖尿病
- ◆ 胆道系疾患
- ◆ 便秘
などが影響していることもあります。
一方で重要なのは、数値の推移です。
例えば、
- ◆ 毎年ほぼ同じ値で安定している
- ◆ 前回より明らかに上昇している
- ◆ 徐々に上昇傾向にある
では、意味合いが異なる場合があります。
また、症状の有無や他の検査異常も総合的に判断する必要があります。
そのため、「少し高いだけだから大丈夫」と自己判断せず、一度消化器内科で相談することをおすすめします。
● Q&A|症状がなくても精密検査は必要?
症状がなくても、精密検査が勧められる場合があります。
特に、
- ◆ 数値上昇が続く
- ◆ 前回より上昇している
- ◆ 健診異常を繰り返す
などの場合には、胃カメラ・大腸カメラ・CTなどで原因を確認することがあります。
● Q&A|再検査で正常化することはありますか?
あります。
一時的な炎症や体調変化、便秘などが影響し、再検査で正常化するケースもあります。
ただし、まずは原因検索を行ったうえで判断することが重要です。
● 放置してはいけない症状
腫瘍マーカー高値だけでなく、次のような症状を伴う場合は早めの受診をおすすめします。
- ◆ 体重減少
- ◆ 食欲低下
- ◆ みぞおちや腹部の痛み
- ◆ 黄疸
- ◆ 黒色便・血便
こうした症状は、消化器がんや膵胆道疾患のサインである場合があります。
● まとめ|腫瘍マーカーは「体からのサイン」
CEAやCA19-9高値は、必ずしもがんを意味するわけではありません。
一方で、胃がん・大腸がん・膵胆道疾患などが隠れている場合もあり、適切な評価が重要です。
当院では、豊富な内視鏡経験と研究実績をもとに、胃カメラ・大腸カメラ・CT検査を組み合わせながら、原因検索を丁寧に行っています。
健診で腫瘍マーカー高値を指摘された方は、お気軽にご相談ください。
当院は、尼崎市・阪急塚口駅北口から徒歩1分の立地にあり、通勤やお買い物ついでにも立ち寄りやすい環境です。
また、伊丹市・西宮市・豊中市・大阪市(淀川区、西淀川区)などの隣接エリアや、
阪急西宮北口駅・武庫之荘駅・園田駅・神崎川駅・十三駅・稲野駅・新伊丹駅・伊丹駅といった周辺の駅からのアクセスも良好です。
JR猪名寺駅、塚口駅、尼崎駅や立花駅からはバスでのご来院も便利です。
遠方からお越しの方にもスムーズにご来院いただけるよう、アクセス情報は公式サイトにも詳しく掲載しています。
胃カメラ・大腸カメラなどの検査をご希望の方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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