こんにちは。尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
逆流性食道炎は「胸やけ」「酸っぱい液が上がってくる」といった症状が特徴で、夜間や就寝中に悪化する方も少なくありません。
実は「寝るときの姿勢」が症状に大きく関係していることをご存知でしょうか。今回は、逆流性食道炎と寝る姿勢の関連、予防に役立つ工夫についてご紹介します。

逆流性食道炎とは？

逆流性食道炎は、胃の内容物が食道へ逆流することで起こる炎症性疾患です。
主な症状は以下の通りです。

• 胸やけ
• 喉の違和感や咳
• 呑酸（酸っぱい液が上がる）
• 夜間の咳や不眠

なぜ寝姿勢が重要なのか？

人は横になると重力の影響が小さくなり、胃の内容物が食道に逆流しやすくなります。
特に就寝中は無意識のため、逆流が起こっても気づかずに食道が炎症を繰り返すことがあります。

左側を下にして寝るとよい理由

研究によると、左側を下にして横になると胃より食道が高い位置になるため、逆流した胃酸が胃に戻りやすくなります。
これにより、仰向けや右側で寝る場合に比べて逆流症状が軽減され、夜間の胸やけが少なくなることが知られています 。
「左側を下にする」という簡単な工夫でも、睡眠中の逆流性食道炎の症状を和らげることが期待できます。

おすすめの寝姿勢

逆流を予防するために推奨される寝姿勢にはいくつかポイントがあります。

• 左を下にして寝る：逆流が起こりにくくなることが研究で示されています。
• 頭を高くする：枕やベッドの頭側を少し高くすると、重力で胃酸が下に留まりやすくなります。
• 仰向けは注意：特に平らに寝ると逆流しやすいため、工夫が必要です。

避けたい習慣

• 就寝直前の食事：食後2〜3時間は胃に食べ物が残りやすく、逆流のリスクが高まります。
• アルコールや脂っこい食事：胃酸分泌を増やし、逆流を悪化させます。
• タバコ：下部食道括約筋を緩め、逆流を助長します。

検査と治療

症状が続く場合は、早めの検査が大切です。当院では以下の検査が可能です。

• 胃カメラ検査：食道の炎症やびらんを直接観察できます。
• CT・腹部エコー：胃や周囲の臓器の状態を確認できます。

当院では眠ったまま受けられる胃カメラに対応しており、検査が苦手な方でも安心です。

受診の目安

以下の症状が続く場合は、ぜひご相談ください。

• 胸やけが週2回以上ある
• 夜間に咳や喉の違和感で目が覚める
• 市販薬で改善しない
• 長期間症状が続いている

まとめ

逆流性食道炎は生活習慣や寝る姿勢でコントロールできる部分が多い病気です。
特に左側を下にして眠ることで、夜間の症状が軽くなることがあります。
症状が続く場合には我慢せず、ぜひ尼崎市の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックにご相談ください。

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