尼崎市・塚口の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。

「みぞおちのあたりがチクチクする」「食後に胃の上が重い」「ストレスが続くと胸の下が痛む」――。
こうした心窩部（しんかぶ）と呼ばれるみぞおちの痛みを訴えて来院される方は多くいらっしゃいます。
みぞおちには胃・十二指腸・胆のう・膵臓など重要な臓器が集まっており、その痛みの原因はさまざまです。
今回は、みぞおちの痛みの代表的な原因や注意すべき症状、当院で行える検査・治療についてわかりやすく解説します。

みぞおちの痛み（心窩部痛）の主な原因

みぞおちの痛みを引き起こす主な疾患には次のようなものがあります。

• ■急性胃炎・慢性胃炎：暴飲暴食、ストレス、薬の副作用（鎮痛薬など）で胃の粘膜が炎症を起こし、シクシク・ムカムカした痛みを感じる。
• ■胃・十二指腸潰瘍：胃酸によって粘膜が深く傷つく病気。空腹時の痛みや夜間の痛み、背中への放散痛が特徴。
• ■逆流性食道炎（GERD）：胸焼けや喉の違和感を伴い、みぞおち付近にチリチリした痛みを感じる。
• ■胆石・胆のう炎：脂っこい食事のあとに右上腹部からみぞおちにかけて差し込むような痛みを感じる。
• ■膵炎（急性・慢性）：みぞおちの奥や背中にまで響く痛み。飲酒や脂質の多い食事が誘因となる。
• ■心疾患（狭心症・心筋梗塞）：胸の下の痛みが胃痛と誤認されることがあり、特に高齢者では注意が必要。
• ■機能性ディスペプシア：検査で異常がなくても、みぞおちの痛み・膨満感・食欲不振を感じるストレス関連疾患。

生活習慣が原因となることも

みぞおちの痛みは、日常生活の中のちょっとした習慣からも起こります。

• ■早食い・暴飲暴食：胃酸分泌が過剰になり、胃粘膜を刺激。
• ■コーヒー・アルコール・刺激物の摂りすぎ：胃粘膜を荒らして炎症を引き起こす。
• ■ストレス：自律神経が乱れ、胃酸過多や胃の運動異常を起こす。
• ■喫煙：血流が悪くなり、潰瘍の発生や治りにくさの一因となる。

生活習慣の見直しで改善する場合もありますが、長く続く場合は病気が隠れていることもあります。

注意が必要な症状

次のような症状を伴う場合は、消化器疾患や心疾患など重い病気の可能性もあるため注意が必要です。

• ■痛みが背中や肩にまで響く
• ■吐き気・嘔吐、食欲不振を伴う
• ■黒い便（タール便）や血の混じった嘔吐がある
• ■強い発熱を伴う（胆のう炎や膵炎など）
• ■動悸や息苦しさを伴う（心疾患の可能性）
• ■体重が急に減少している

これらの症状がある場合は、早めの受診が必要です。自己判断で胃薬を飲み続けるのは避けましょう。

みぞおちの痛みに有効な検査

原因を正確に突き止めるためには、症状と経過に応じた検査が重要です。当院では以下の検査が可能です。

• ■胃カメラ検査：胃炎・胃潰瘍・胃がん・逆流性食道炎などの診断に有効。鎮静剤を使用して眠ったまま受けられます。
• ■腹部エコー・CT検査：胆石・胆のう炎・膵炎・肝臓疾患などを確認。
• ■血液検査：炎症反応・肝胆道系酵素・膵酵素（アミラーゼ・リパーゼ）などを測定。
• ■心電図検査：心臓疾患との鑑別が必要な場合に実施。

必要に応じて、大腸カメラ検査も同日に行うことが可能です。
当院では日帰り大腸ポリープ切除にも対応しています。

当院の特徴と治療方針

当院では、京都大学医学部附属病院・大阪国際がんセンターなどで20,000件以上の内視鏡検査・治療を担当した院長が診察・検査を行います。
症状の背景には、消化管の炎症だけでなくストレスや生活習慣が関わっていることもあります。
原因を丁寧に探り、必要に応じて食事指導・薬物療法・ストレスケアを組み合わせて治療を行います。

受診の目安

次のような場合は、できるだけ早めにご相談ください。

• ■みぞおちの痛みが数日続いている
• ■痛みが強くなってきている、または繰り返す
• ■食後や空腹時に痛みを感じる
• ■胃薬を飲んでも治まらない
• ■嘔吐や黒色便などの異常がある

まとめ｜みぞおちの痛みは「胃だけ」とは限りません

みぞおちの痛みは、胃炎や潰瘍だけでなく、胆のう・膵臓・心臓の病気が原因のこともあります。
症状が続く場合は、我慢せず早めに専門医へ相談しましょう。
阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックでは、胃カメラ・エコー・CT検査などを用いて原因を的確に診断し、安心して治療を受けていただける環境を整えています。
不安な症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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