
尼崎市・塚口の阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックです。
「おへその周りがシクシク痛む」「お腹の中心が重たい感じがする」といった症状で受診される方も少なくありません。
臍(へそ)の周囲には小腸・大腸の一部・胃などが位置しており、その痛みの原因はさまざまです。
中には虫垂炎や小腸の病気など、早めの対応が必要な疾患が隠れている場合もあるため、注意が必要です。
臍部痛の主な原因
おへその周りには小腸(空腸・回腸)・横行結腸・胃の下部・虫垂などがあり、以下のような疾患が考えられます:
- ■虫垂炎(盲腸):初期はおへその周囲が痛み、その後右下腹部に移動するのが特徴。発熱や吐き気を伴うこともある。
- ■胃炎・胃潰瘍:胃の下部が関与するため臍周囲に痛みを感じることがある。
- ■小腸炎(腸炎):ウイルスや細菌感染で下痢・嘔吐・発熱を伴い、臍部痛として自覚する。
- ■大腸疾患(ポリープ、大腸がんなど):進行すると臍周囲の張り感や痛みを感じることがある。
- ■便秘・過敏性腸症候群(IBS):腸の動きが乱れて腹痛を繰り返す。
- ■動脈硬化や虚血性腸炎:中高年に多く、食後に臍周囲が強く痛むことがある。
生活習慣と臍部痛の関係
臍周囲の痛みは食生活や生活習慣によっても悪化します。
- ■暴飲暴食:胃腸に負担をかけ、炎症や痛みの原因となる。
- ■食物繊維不足:便秘が悪化し、おへその周囲に痛みや張り感を引き起こす。
- ■過度のストレス:自律神経が乱れ、過敏性腸症候群の腹痛を助長する。
- ■水分不足:便が硬くなり腸に負担がかかる。
日常生活の改善で軽快することもありますが、繰り返す痛みは医療機関での評価が必要です。
注意が必要なケース
臍部痛の中でも特に以下の場合は要注意です。
- ■痛みが右下腹部に移動してきた(虫垂炎が疑われる)
- ■発熱や嘔吐を伴う
- ■血便や黒色便がある
- ■繰り返す下痢や便秘で生活に支障がある
- ■体重が減少してきた
これらの症状は自己判断せず、速やかに医療機関を受診してください。
有効な検査方法
臍部痛の原因を明らかにするため、以下の検査が有効です。
- ■胃カメラ検査:胃炎・胃潰瘍・胃がんの有無を直接観察できる。
- ■大腸カメラ検査:大腸のポリープ・がん・炎症性疾患の診断に有効。
- ■腹部エコー・CT検査:虫垂炎・腸炎・腸閉塞などの評価に役立つ。
- ■血液検査:炎症反応や貧血、感染の有無を調べる。
当院では経験豊富な院長が内視鏡検査を担当し、鎮静剤を用いた眠ったままの胃カメラ・大腸カメラにも対応しています。
受診の目安
以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
- ■おへその周りの痛みが繰り返す・続く
- ■発熱や吐き気を伴う
- ■便通異常(便秘・下痢)が改善しない
- ■血便や体重減少を伴う
まとめ|「おへそが痛い」その症状は軽視できません
臍部痛は消化不良や便秘など軽い症状で済む場合もありますが、虫垂炎や大腸がんなど重大な疾患のサインであることもあります。
生活習慣の見直しとともに、症状が続く場合は早めの受診と適切な検査が重要です。
気になる症状がある方は、ぜひ阪急塚口駅前いのうえ消化器内科・内視鏡クリニックへお気軽にご相談ください。
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